ルワンダの高校生

ルワンダに入りました。
 94年4月、ツチ族とフツ族の抗争は表面化し、実に100万人近い人が殺される大虐殺が起きてしまった国ルワンダ。
 しかしそれから14年でこれほどまでに、と思うくらい首都キガリは平穏で、ゴミひとつ落ちていない美しい街、そして国のように見えます。現在の大統領は必死で国の建て直しに尽力しているのですが、「管理しすぎ」といわれるほどですが、14年で虐殺から立ち直り、その憎しみ合う2つの民族の融和政策を実行するには、それくらいの強権力が必要なのかも知れません。
 今回はJICA(国際協力機構)の仕事で、ルワンダにきていますが、そのひとつが首都キガリにある女子高等学校で、音楽会を開催するという任務なのです。JICAのルワンダ事務所の島田さんというスタッフとともに、この70人からなる女子生徒とともに音楽会を成功させるのですが、まずは曲創りからです。3日前、ケニアを出る前の日の朝、朝食を食べながらふと沸いてきたメロディ。ルワンダの曲はいわゆるアフリカらしい刻みの曲です。それを念頭に置きながらまずはメロディラインが浮かんできました。そしていつもの離れ技、日本の事務局にいる編曲担当、石橋優子に国際携帯電話で歌います。周りの人はいきなり男が歌いだしたので、ぎょっとしていました。それを優子ちゃんが編曲。データが翌日には送られてきて、それをメールの添付で受信。いよいよの展開が始まりました。
 FAWE(ファウエ)女子高校のエイズ対策クラブの70人の生徒とともに、曲創りが始まりました。やはり思いの他、音感が豊かな子どもたちです。2,3回歌うともうすでにメロディを覚えています。それに歌詞を付けてもらいました。実に9つのチームができて、9つの歌詞ができました。そしてその中から3つの歌詞を選び、主旋律を歌うチームが結成。あとは低音パートと高音パートの絡みですが、なかなかにうまく絡んできます。
 そこには青年海外協力隊の姿がありました。みんな活発によく支援してくれて、今日の練習も完璧に近くでき上がりました。
ルワンダにて
FAWE女子高校のみんなと
 あとは明日の午前中「振り付け」を行い、午後の発表に備えます。
 まだ僕の曲には「題名」が決まっていません。虐殺を生き延びた彼女たちに決めてほしいと思う。そして、島田さんのソロパートも用意して、いよいよの発表会前日です。
 このルワンダの少女たちとの曲創りと音楽会が、うまくいってそれが日本の皆さんに「地球のステージ:ルワンダ篇」でとどけられる時、きっとあの忌まわしい虐殺の記憶も、未来へ向けた有意義なものに変わっていくことを願いながら、明日の準備をしています。
 あきちゃんもその敏腕を奮い、ビデオを回し続けています。
 音楽に彩られた「ルワンダ篇」、それは虐殺のイメージを塗り替えて、未来へ向けた高校生たちのエネルギーを伝えるものになりそうです。

ルワンダの高校生」への3件のフィードバック

  1. ルワンダ? 
    ほんとにあの大虐殺の国に行かれたんですね。
    映画「ホテル・ルワンダ」を観て「ジェノサイドの丘」を読んで、
    これ以上残酷なことはないと思ったルワンダでした。
    その国が復興できたんですね。「ルワンダ=大虐殺」のまま私の
    思考は停まっていましたが、こうして桑山さんの報告を聞いてほんとうに嬉しく思います。アフリカには祖先から受け継いだ明るい、めげない底力があるのでしょうね。
    日本の14年後はどんな国になっているのでしょうか?
    虐待・自殺・汚職・格差・傲慢・優しさや信頼感の喪失・病気…
    でも、こんな日本を変えていくのは私たちなんですね。
    地球のステージと出逢えて、何かをしたいと思えた全国の仲間それぞれが次の1歩を踏み出すことで。1人の1歩は小さい、雨も降るでしょうし嵐も来る。でも、めげないで前に進んで行くことで、きっとまたつながって、大きなうねりになれるでしょう。
    14年後の優しい日本を夢見て楽しく行動しましょう。
    優子ちゃんとの離れ技!知れば知るほど「地球のステージ、おそるべし」です。

  2. 優子ちゃんも明ちゃんも、桑山さんにとって代え難い、必要不可欠な存在なんだな~と改めて思いました。
    国内ではステージを、国外ではNGO活動を、地球のステージの活動の多忙さに目を見張るばかりです。
    本当、ブルメリアさんの言うとおり、おそるべしですね!!

  3. 考えさせられることばかりです。
    でも、考えているだけの停止状態のままではいけませんね。物産館さん、勇気もっておっしゃいましたね。そして、りとるママさんやプルメリアさんのおっしゃる通りに、自分に出来ることを探して、実行していく、一歩一歩、これが大事ですね。日々の実践がないと頭でっかちになってしまう。私も、日々の暮らしの中に国際交流があると思います。いや、国際というと区別しているようなので、人間の交流、いや生きと生けるものの交流かな。みんな一緒、みんな支えあい。人間さまになってしまってもいけない。と、思うのです。
    ところで、地球のステージの総会、ステージ5の初演、全国あちこちからいらしたようで、ますます人のつながりが広がっていいな、と思います。今後、関わり方、関わる量は人それぞれですが、どんな状況の人でも応援していくことの出来る地球のステージであって欲しいと思います。応援する気持ちはみな一緒ですから。そんなことを推し量れるような地球のステージ仲間っていいな、と思います。

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