うちのパレスチナ事業駐在、前田那美子はシリア隊→モロッコ隊の協力隊OVです。現在名取市の本部に勤務中で8月下旬のパレスチナ帰任の準備中です。
うちの那美子さんが先ほど、現地のアーベッドと話しました。
おととい電話した時よりも電波状況は格段に悪くなっています。
通話中突然切れてかけなおし、これを繰り返しながらなんとか約7分話しました。
今までは短くても20分ほどじっくり彼の話を聞き、冗談を言ったり先のことを話したりお互いに気が休まる時間となっていたのですが、今日はあまりにも電波が悪くほとんど話せませんでした。
以下アーベットより。
・インターネットと電話の通信が2日前に途絶えました。
・昨日事務所に行きましたがインターネットは繋がらず、通信会社に問い合わせたところ復旧のめどが立たないとのことでした。
・電話もこの通り大変に通信状況が悪く、友人とも隔離された思いです。
・72時間の停戦に入り人々は町に買い出しに出かけていますが、次々と遺体が発見され地獄を見る思いです。
・毎晩緊迫した雰囲気や無人機の音で寝ることもできず、先の見えない状況に私もとてもとても疲れ切っています。
・ガザ地区最南端ラファは支援に入るにも危険でたどりつけないのは分かりますが、ガザ市から遠い町であり世界から見放されていると思っています。
・私も含めラファの人々の心の傷は深く、ストレスからくる様々な障害が大変な問題になっています。
以上です。
アーベットは電話に出た第一声から、今までに聞いたことのないくらい疲れ切った声で本当に痛々しかったです。
状況は悪いですが今こうして声を聴けたことが私も本当にうれしく、ラファで会うことを何より楽しみにしているから生き抜いてと、言うしかありませんでした。
状況は悪いですが今こうして声を聴けたことが私も本当にうれしく、ラファで会うことを何より楽しみにしているから生き抜いてと、言うしかありませんでした。
アーベットは号泣して言葉にならないまま「さようなら、またね」と言っていました。
そして、桑山は先ほど現地のダルウィーッシュと2回ほど電話で話しました。
「ひどい状況だが、我々は今できることをしている。日本からの支援が集まっていることを聞いて、心から感謝している。見捨てられた状態のラファに、日本のNGO、「地球のステージ」があって良かった。どうか、うちのサナブリ校の校舎の修復に力を貸してくれ。
1万ドル以上かかりそうだ。もう、「地球のステージ」だけが頼りの綱だ。」
現在募金は110万円くらい。既に救援物資の配給で60万円以上出費。残りの50万円にあと50万円を集めてとにかく国境に面したサナブリ校(私たちの”心のケア”の舞台です)を修復して行かなければなりません。
踏ん張りどころです。
桑山紀彦
「地球のステージ」だけが頼りの綱だ との言葉を真摯に受け止めたいです。
私たちに出来ることを続けて行きましょう。
ガザの皆さんの無事を祈っています。
あぁ、あのダルウィーシュが生きてた!
アーベットも生きてる!
「生きている」そのことが、希望の糸です。
札幌でも、31日にスカイプでつながったシーファー病院のお医者さんの映像をシェアしながら、できることを探っています。 「縫合糸がなく、救える命が救えない」「孤児になってしまった子どもたちがたくさんいる。これからの大きな課題」という声が、途切れ途切れの映像の中で悲痛に響きます。
「地球のステージ」のあと50万円。
明日、7日のキャンドルデモ(@札幌)でも、呼びかけてみます。