うちの理事を引き受けて下さっている青山先生が良くおっしゃいます。
「うちの生徒たちは本当に神様のような子どもたちなんだ。」
それは、本吉の小泉中学校だったり、角田の横倉小学校だったり・・・。
出も今日は久しぶりに「地球のステージ」が神様のような子どもたちに出逢いました。それは、気仙沼市立新月(にいつき)中学校での出来事でした。
僕はほとんどのステージ、15分くらい前からステージ上に昇り、ギターのチューニングなどをしながら生徒さん達の様子をじっと見させてもらいます。それは、それから始まるステージの語り方に大きく関与することであり、その学校の雰囲気や生徒さん達の心性を少しでもつかみたいからです。今日の新月中学校はまさに「素直の固まり」でした。
まず聴く姿勢がすごい。背筋が伸びて、まっすぐ前を見ている。笑いが上品かつ勢いを持って出る。拍手が気持ちこもっている。こんな中学生に逢うと、
「日本も素晴らしい国だなあ」
と思えてきます。そして極めつけは終了後、
「ではもう一度桑山さんに拍手を!」
と司会の先生が言った瞬間、
「ありがとうございました!」
と生徒さんたちがいきなり立ち上がって、スタンディング・オベーションをしてくれたことです。これで2度目。一度目は青年海外協力隊駒ヶ根訓練所、平成14年度一次隊のみなさんでしたが、その次が宮城県の小さな中学校の生徒さん達だったのです。幸せの極み・・・。
公演が終わって物販にいると、2人の男子生徒が近づいて来てくれて、
「オレ、人生観変わりました。」
敦哉君。スタンディング・オベーションの主(ぬし)です。続いて、
「オレ、世界へ出て行きたいです。」
大河君。楽器を多彩に演奏する3年生。
「そっか、これからもつながっていこうな!」
「はい!!」
2人にカードをプレゼントしました。そして気仙沼高校の2年生。
「私、山形大学医学部目指しているんです。」
ここにも、未来を見る高校生が・・・。
今日の生徒さんや一般のみなさんの中には気仙沼で被災され新月中学校の敷地内の仮設に暮らす方もたくさん来てくださいました。みなさん目を真っ赤にしながら帰って行かれましたが、帰りがけに家を流されたお母さんがおっしゃいました。
「久しく、あの日のことを考えないようにしていましたが、今日は思いっきり泣けました。すっきりしました。ありがとう。」
やはり、被災地でするステージには震災篇が必要なのだと思います。
新月のみんな、元気をありがとう!
桑山紀彦
嫌なニュースが続くなか、地球のステージのニュースは心が洗われる一服の清涼剤です。
やはり震災の体験が生徒たちの良識を育てているのでしょうか。
桑山さんの報告を読んで 胸が熱くなりました。
若い人たちの素直な気持ちが とても うれしいです。
地球のステージ素敵!
とても感動しました。
また来てください