今日、ジャワ島のリサに逢いました。
リサは2006年に起きたジャワ島中部大震災の被災者でした。当時小学校5年生だったリサたち、テロン第一小学校の子どもたちと共に心のケアとして「心理社会的ケア」を展開していた僕は、ワークショップの中でリサと出逢いました。
(中央赤い服がリサ。11歳)
リサは「クンバ・アスマラ(地震の愛)」というグループ名のみんなと一生懸命活動に参加してくれましたが、最初の年は目だたなかったのに、2年目の2007年の頃にはめきめきと頭角を現し、リーダー格としてみんなを引っぱっていってくれたすてきな女の子でした。
(修了証を渡す時、リサははにかんでいたものです)
でも彼女の家は完全に崩れ落ち、一家は家の跡にテントを張って暮らしていました。
(崩れ落ちた自宅の前で、リサ11歳~小学校5年生)
それから月日が過ぎて彼女は18歳になりました。
そして今、かねてからの「医師になる」という夢に大手をかけています。先週高校の全国統一卒業試験が終わりました。その成績次第で彼女はインドネシアの最高峰、ガジャマダ大学の医学部を目指しているのです。感触は良好。もしも成績がよくて推薦で入ったら、このデリンゴ地域初の出来事として、すべての人が驚くでしょう。
普通はここまで成績がいいということはあり得ないし、もしもあり得てもやはり大学に行くにはお金がかかり、普通の家庭は金銭的に無理です。残念だけど、そういった理由であきらめなければなりません。
でもリサは違いました。圧倒的な成績で推薦も有利に運び、今回の統一卒業試験の結果ではひょっとしたら、この国の最高峰の大学の医学部に入れるかもしれないです。でもお金はありません。どんなに入る力があってもお金が着いていかなくてその夢をあきらめなければならないこともあるのです。だから僕たちは立ち上がりました。
国立大学最高峰のガジャマダ大学医学部であれば、4年間で150万円です。みんなでがんばれば、それを応援することができるかもしれません。
だから、リサの意思を確認しに来たのです。
「本当に医者になりたい?」
「絶対になりたい!」
「ガジャマダ大学に入れなかったら?」
「もう一つの国立ディポネゴロ大学の医学部を目指す!」
「わかった。どうしてそんなに医者になりたいの?」
「あなたたちに恩返しをしたいから。そしてあなたと一緒に医師として働きたいから。」
このリサの夢を叶えるために金銭的な支援を考えています。
まず一次の推薦枠の発表は5月28日です。それを待ちたいと思います。でも僕は思いました。
「彼女は絶対にガジャマダ大学医学部に入るだろう」
と。
不思議な縁で知り合ったこのリサという少女の、大切な夢に関わる時期が来たのです。
日本の医師が出かけていくよりも、その国に医師が育つことが、どれほど意味のある事か。そしてその医師が、国際協力の意識を持ってくれていたら、もう最高だと思うのです。
皆様もぜひ、リサを応援してくださいね。
桑山紀彦
面影はあるけれど大人っぽくなりましたね。ビックリしました!
頑張って勉強しているリサにお医者さんになる夢を叶えてほしいです。
是非、リサ応援募金をやりましょう ♪♪♪
リサの珠玉に輝く日を期待しましょう。
この国の医師が芽吹く~こんなに意味の広いボランティアはやりがいがあります。
日本にも海外にも、桑山さんと出逢ったことで後に続く子どもたちが沢山いますね。我が娘もその内のひとり。今年、漸くその一歩を踏み出しました。
期せずして同時期にスタートを切るリサさんを、応援せずにはいられません!!
その地にこうして育っていくこと、一番の喜びですね。
私もとても嬉しいです。きっと合格です!!
希望に満ちた報告に
私も夢をもらった気持ちです!!