東京都立大島海洋国際高等学校

その高校は実習で長期の練習船に乗るというとてもユニークな実業系の高校です。

冬の時期は海が荒れるため実習に向かないということで、公演が2月11日になりました。

実に全寮制ということで東京都内どこからでも入学可能。集中して海のことを学びますが、その進学、就職先は実に多様であり多彩です。近畿大学の養殖まぐろは有名ですが、そういった「魚」の世界に行く人もいれば海上保安庁や海上自衛隊のような「海の安全」の道に行く人。そして「地球環境」を学ぶ人など・・・。

農業高校もそうですが、実業系の高校生のみんなは少し「オトナ」な感じで、落ち着いて聴いてくれます。今日もとっても良い雰囲気の中での90分だったし、直後の質疑応答もとっても盛んでした。その後、控え室に戻れば「もっと聞きたいことがある」ということで生徒さんが待っていたり・・・。とっても良い高校でした。

今回はカーフェリーがないのでクルマと共に機材を運び込むことができない。島の中に音響さんがいないしレンタルできる音響機材もないということで、何と荷物として9個口を送り、ギターやミキサーはジェットフォイルで持ち込んでの公演でした。苦労した分達成感もある1日で、この3人で取り組めばどんなところでもやっていけると思いました。

念願という形で呼んで下さった猪原先生も、2011年の宮城県農業高等学校の公演依頼のつながりですが、

「来年も呼びますので、よろしく!」

とのこと。進路指導部の倉沢先生も今日が初めてでしたが、

「自分の思いと重なって、ガツンときました。来年も是非!」

伊豆大島がグッと身近になりました。来年は山登りの機材も持ち込んで三原山登頂を目指します。素直な生徒さん、熱意の先生たち。また一つ、大好きな都立高校ができました。

桑山紀彦

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