名取市小中学校も二学期が開始となった最初の休日9月2日(日)。
早朝まで降っていた雨も上がり、真夏日の陽射しの下で53名の児童ご家族とスタッフもいっしょに総勢約80名で第5回目となるサッカーとドラムを中心とした手作りイベントを開催しました。
「共に歩み復興の一助へ」と位置づけ、「俺たちはやるぞ~!」を合い言葉に、今年度定期開催としています震災復興イベント。第4回開催時に閖上小学校グラウンドきれいにしよう活動をはじめ、「閖上の記憶」にて全員で植え付けた向日葵「みんなのひまわり」も、みんなの歩みの象徴として大切な取り組みでした。
その大輪の花が咲き誇る時期に色鮮やかな祝福を受けながら、ひまわりロードとなった閖上地区県道129号線沿いの「閖上の記憶」駐車場(閖上クリニック跡地)をグラウンドに大変身させて、元サッカー日本代表北澤豪さん率いるFOOTプロスポーツコーチ陣、ダノンジャパン&ダノンウォーターズオブジャパン、ドラムサークルREMO社公認ファシリテータ瀧本季典さん達もいっしょになって、思う存分に日頃のストレスを発散しました!
大人も子どももいっしょに共に!ドラムを鳴らしてボールで動いて弾けて笑って汗かいて!スポーツプログラムもミネラルウォーター&ヨーグルトの美味しい試食も、全員で交流を図る大事な要素です!美味しく楽しく賑やかに過ごしていくと、盛り上がりに合わせて人々の溢れる笑顔が熱気球のように膨れていき、人も会場も全体が一体感を持ち始め…いつしか支援者⇔被災者の枠はほぐれて薄れ、みんないっしょの「仲間」になっているようでした。
被災地のド真ん中に立ち、汗と笑顔が溢れる美しい時間は真夏の陽射しに負けないくらい熱くて、一人ひとりの心を満たすように温かく注いでいたと感じます。
実は、開催前日から縁の下の力持ちとしてグラウンド掻爬とフェンス取付けにご尽力いただきました地球のステージのご近所でもある「有限会社若生技建」さんをはじめ、関西神戸から約40名の若い大学生たちが整地してくれたグラウンドの原状回復も勿論みんなで行ないながら、終了間際に降り始めたシャワーを押し切って記念撮影!日焼けと心地よい疲労を土産に、次回の再会を約束して地元を後にしました。
更地となった地元被災地に戻るときの住民の心には、常に「震災」が覆っています。
しかし、そこにあって向日葵の勇雄と立つ姿と大輪を広げる表情のように、確かに生きている証として全ては自分の人生の一部であると受け止められるよう、ふるさと閖上の地で足をつけて、これまでのように堂々と地元閖上で活動して!堂々と遊び笑い過ごした事実が、未曾有の震災体験を乗り越えるための「心の土台の再構築」を助走させることを信じて…被災地に生きる人たちは動き出しています。
「閖上に行ってきたよ…すごい楽しかった!」
宗貞 研
◉お知らせ
Nスタみやぎ
http://skip.tbc-sendai.co.jp/01news_2/index.html
9月11日(火)夕方6:15~放送。
番組内の制作枠の中で今回のイベント開催の様子やスカイルームPSWS活動を合わせて紹介しております。是非ご覧ください。
このイベントの日(イベントを観るだけの時間はなかったのですが)、
やっとやっと、閖上を訪れることができ、
閖上に住むE子さんの、亡くなられたお父様のお墓に献花させていただき、
お父様や亡くなられた多くの皆さまに、心からの祈りを捧げることができました。
『閖上の記憶』には入りきれないほどの人々が訪れていて、
圧倒されました。
子どもたちが作った閖上のパノラマが置いてあり、ブログの中の世界を現実に見ることができ、
なんだか、敷居を跨いだような親近感がありました。
震災のことを忘れることは決してないのですが、
1年半が過ぎ、自分の周りの様々なことに追われ、
ブログを読むだけになってきてしまっています。
そんな日々に新しい風が吹いた閖上訪問でした。
けんけんさんとも直にお会いすることができ、
同郷の若者が頑張っていることに、励まされました。
ステージを観た方が「閖上の記憶」を訪ねてくれました。
映像で見た景色の中に実際に立つことで、改めて被災地が身近になったようです。
閖上でのイベントを定期開催してくださると、出かけるきっかけが増えますね。
ひまわりの元気な黄色に私も励まされています。
深い絶望を経験した 人は
魂に受けた 哀しみ苦しみの分
世界が深く広くなるのです。
震災の後も
閖上の町がそんな魂を持つ方たちによって
愛され集い守られているのだなぁ。と思うと
愛しくなりました。
人間の作る社会や 生活 の営みって温かい貴重なものなんですよね。
子供と一緒に閖上を訪れてみたいと思いました。
遠くから見ているだけですが、被災という共通の境遇の人々の、前に進む気持ちを勇気づけるイベントの継続には感心するばかりです。皆さんの心が弾んでいるのが画面から強く感じられ、こちらが勇気をもらったような気分です。今後のさらなる成果を期待しています。