今日、JICAの取材のため、初めて農業支援案件の現場を訪れました。
ディリから東へ1時間半。美しい海と山、そして田園の広がるマナツトへ出かけました。
農業用用水路、メインキャナルとセカンドキャナル。取水口に、サイフォン・・・。農業というフィールドで使われるいろんな単語が飛び交います。わくわくしてきます。
そしてJICAの農業専門家と共に地元の農民の人たちの輪の中へ。
「二期作って、なんでやらないんでしょうね。」
「そりゃあなあ、二期作目に入る頃にはな、山から水牛やら何やらが下りてきて田畑を荒らすんじゃ。山羊だったらな、まあいいがとにかく動物と共存するにはな、二期作は難しいんじゃ。」
はっきりとした意見です。
でもJICAも負けてはいません。今すすめているのは、省力化をいかに可能として稲作に取り組むか。
そのために実験農場をいくつも解説していくつもの可能性をお百姓さんに示そうとしています。そんなJICAの農業専門家として入っている加藤さんは東京農大の出身で、現時点で10カ国以上で農業を指導してきた強者です。先日の東金のステージでにもたくさん東京農大の学生さんが来ていましたが、みんな国際協力と農業のコラボを目指す若者たちでした。その先輩がここで活躍しています。
加藤さんももちろん青年海外協力隊のOBですが、
「昔はね、農業の協力隊員の半分以上が東京農大の出身者だったなあ。」
と語ります。そして今回この件の受け入れをしてくださったJICA東ティモール事務所の大光(だいこう)さんも、なんと農大出身で農業と国際協力を実践してきた協力隊OBです。久しぶりに田んぼに入ってたまらなくなり稲刈りを手伝っていました(手前)。
ここで思ったのがいろんな国際協力の形があり、僕たちはその中で保健と医療をやってきました。でも今回初めて農業というフィールドにふれて、
「ああ、この国際協力はその国の土と水と光によって成り立っている。僕たちは今まで病気と人を相手に取り組んできた。でも農業は違う。医療がマイナスをゼロレベルに持っていくものだとしたら、農業はゼロをプラスに持っていくものだ。」
だからとても明るく、しかも前向きな気持ちになれます。もちろん、医療には医療の役割があるけれど、この全く違う「農業」というフィールドはこれからの国際協力のもっともっと中心になっていくだろうと確信しました。
今回の作品は10月7日(日)15時からの日比谷公園、「グローバル・フェスティバル」で初演する予定の「東ティモール篇4」となります。請うご期待。
そしてディリに戻り協力隊の阿久津さんの取材をしました。
「踊り」の隊員としてもう1年になろうとしています。テトゥン語を覚え、現地の人となじみ見事に活躍しています。さすが協力隊!
いい展開になりそうです。
桑山紀彦
素敵な写真だね。今日の名取は雨でした… 先生ちょっとお疲れ気味の声でしたが大丈夫ですか?
農業良いですね。閖上で田植えをした事が懐かしいです。土曜日気を付けて帰って来て下さいね。
二期作をやろうと思えば出来る気候なんですね。
動物との共存も大切。う~ん… 食料の心配がなければすごく満たされますよね。
福岡の養護教諭です。仕事がら保健や医療には、すごく関心を持っていますが、一方で、実は農業にもどっぷりつかる環境にもあります。(自給自足)に近いかも・・
そして、次男が東京農業大学を今年3月に卒業したこともあり、先輩のみなさんのご活躍もうれしく思いました。
医療と農業(食)はとても関わりが深いと思います。また一つよいつながりができましたね。
今回の作品にも出合えることを楽しみにしています。皆様のご活躍とご健康をお祈りしています。
桑山先生
阿久津です。今まで拝見したことがなかったんですが、先生のブログを見て日本の友達からコンタクトがありました。素敵なページですね。がんばらねば~
今日も晴れ!みんな元気!