皆様への感謝

 今日は、「文化会館チーム」と呼んでいる閖上小学校の子どもたちと名取のエアリモール(イオンモール)に出かけました。

 これで、下増田チーム、仮設住居「桜」チーム、仮設住居「愛島台チーム」、そしてこのチームと4チームの子どもたちが自分たちの作品を見に行きました。
 大切にしていることは、
「見に来た人たちの自らインタビューしてみよう!」
 というワークショップです。今日は冬馬君が活躍でした。もともと活発で物怖じしない冬馬君です。エアリには申し訳ないのですが、壁にいろいろとあるパンフレットを丸めてマイクとし、一生懸命観ている人にそれを向け、
「えっと、これ僕たちがつくったんですけど、どうですか?」
 と聞いていきます。
 ある男性は、「在りし日の閖上の街づくりのジオラマ」を見ていたのですが、そう問われて、
「僕ね、実は昔閖上に住んでいたんだよ。だから懐かしくてね。」
「え、閖上にいたんだ!」
「そうだよ。」
「で、感想は?」
「とっても素敵な街を創ってくれてありがとう。嬉しかったです!」
「やった~!」
 こんなふうに子どもたちは人から評価されて自信を深めていきます。明日は仮設住居「屋敷」チームですね。
 さて、「減るステージの依頼」のブログにたくさんのコメントありがとうございました。
 情けないやら申し訳ないやらで、反省です。
 でも皆さんが「何いってんだ、あきらめないで頑張れ!」と言ってくださっているので、励まされました。
 実は以前より気になっていることがあります。それは、この春に学習指導要領がかわり、裕理地教育からの「脱却」?をかけて、総合学習の時間が圧倒的に短縮されていくという事実。すると、「地球のステージ」を入れ込む時間枠がなくなっていくんですね。
 それもひとつの依頼が減っている理由ではないでしょうか。水戸の親しき支援者の方もそう危惧されていました。
 でもその一方で、それでも本当にやりたいと思って頂けるような内容にしていけば、例え総合学習の時間枠がなくても、いろんな枠をひねり出してやって頂けるに違いないと信じていきたいと思います。
 そしてそういった変更の少ない「高等学校」へもっと開催をすすめていく方向性も打ち出していきたいと。
 明ちゃんと優子ちゃんに
「激減したなんて書くからみんな心配しちゃったじゃない。確かに少ない月はあるけど、例年今の時期でだいたい130公演。今だって確実に130公演は入っているんだよ。あとは年度が空けて、またちゃんと依頼が来ると思うから、変に不安にならないでね!」
 としこたま怒られてしまいました。
 ごめんなさい
桑山紀彦

皆様への感謝」への7件のフィードバック

  1. ステージの激減、少しほっとしました。
    NPOの運営について回る、ハラハラドキドキは経験があるので気持ちはよく解ります。
    でも、本物は必ず残ります。

  2. 子供が側にいると、生命力の強さを感じるようになりました。素直に生きることを忘れないでいたいと思います。
    子供達を育てるのは大人の大事な仕事だと思います。
    震災後は他の人の子供さんでも、愛おしく思えるようになりました。皆元気に育ってほしいです。
    桑山先生の全国の応援団の皆さんのお気持ち素晴らしいです。
    明子さん 優子さんの力強い言葉はゆるぎないものですね。
    いつも全力でステージに臨まれる皆さんの気迫に、生きて行く力を頂いています。
    いつも謙虚な先生の「ごめんなさい」
    私はつい自分を冷静に判断できず、忘れてしまいます。
    見習わねばと思いました。
    数日地震が続いています。油断しないで生活しましょう。

  3. 私も、
    震災後
    他の子供たちを 本当に愛しく思うようになりました。
    未来を担う子供たちに
    「 桑山さんのような大人を知って欲しい。」
    「桑山さんのステージを見て 世界に関心を持って欲しい。」
    と 切に
    思うようになりました。
    地道にお友達に伝えて行く事だけでも 行動していたいですね。

  4. 「ステージ激減」は、後藤さんと石橋さんの言葉でそうでもないと分かり、ほっとしています。
    『自主企画できればな~』とずっと思ってきてはいますが
    裏方は得意なのですが、リーダーとなり率先して人をひっぱっていくのは・・・・と、実現に向かうことができません。
    ブログにも、書き込みができない自分が情けなかったのですが、
    桑山さんのブログにほんとうに大勢のみなさんが反応されていて、『地球のステージ』は大丈夫!!と、思いました。
    桑山さんの「ごめんなさい」にも、ちょっと落ち込んでいた気分を持ち直された様子がでていて、心の中で「Vサイン」を送らせてもらいます。

  5.  科学の進歩は、エネルギーの枯渇?
     3月も半ばとなると、冬の寒さもやわらぎ、和歌山では梅の花が見頃となったり、早咲きの桜もそこかしこで見かけられます。
     原発事故以来、この冬も節電が求められましたがなんとかこの分では乗り越えられそうです。
     各電力会社は原発再稼働に向けて動き出し、2012年の夏も「節電をお願いしたい」と政府筋がいったりしています。私たちは本当に原発に頼らなければ電力を確保し、生活していけないのでしょうか。
     江戸時代、日本の首都「江戸」は、世界でも有数の大都市でした。この時代、ロンドンが90万人都市であったのに対して江戸は100万人以上の人々が暮らしていました。
     その頃の江戸の町のエネルギー源はなんであったかとというと、それは菜種です。
     「江戸の明りは去年の太陽だ」という言葉があります。菜種は日光という太陽エネルギーによって成長し、そして育った菜の花を畑から集め、菜種から菜種油を作りました。この菜種油を使って行灯(あんどん)の明りが灯されたのです。一部にはいわし油もありました。これが江戸の明りの大半です。その結果、100万人以上が暮らす大都市でありながら、「江戸の町」は世界有数のエコシティーだったのです。
     しかし、科学技術の進歩は日本だけでなく世界的に環境の変化をもたらしました。
     今年の冬の大雪は、温暖化の影響だといわれています。
     CO2の排出が多くなり、そのため地球全体が温かくなり、北極の氷が溶けだし、空中に舞い上がった水蒸気が例年より多くなり、それが冷やされ北陸や東北の大雪となったというのです。
     しかし、科学の進歩は多くの電気製品を生み出したことは事実です。
     年代順に見て行くと、
     1927年(昭和2年)ラジオ
     1940年(昭和15年)蛍光灯ランプ
     1946年(昭和21年)家庭用アイロン
     1952年(昭和27年)家庭用冷蔵庫
     1953年(昭和28年)白黒テレビ
     1954年(昭和29年)渦巻き式洗濯機
     1955年(昭和30年)自動式電気釜
     1957年(昭和40年)カラーテレビ
     1967年(昭和42年)カセットテープレコーダー
     私たちの生活を豊かに、便利にしていく電気製品が次々と生み出され、いまや生活にはなくてはならないものとなっています。
     ですから、「エネルギーは必要だ。だから、原発が必要なのだ」、という論法もあります。はたしてそうでしょうか。かといって、江戸時代に戻る必要はありません。
     昨年の夏、そして今年の冬と、私たちは「エネルギーを工夫して」生活することを知りました。コンビニで買い物をするときだってそうです。エコバックを使いコンビニ袋を使用せず、環境に配慮してきました。そうして私たちの生活が成り立つことを知りました。「工夫」をすればいいと知りました。
     人間は「愚か」ではありますが(戦争したりすること)、「利口」でもあります。「利口」な部分を大いに活用すれば、原発に頼らない生活ができるのではないでしょうか。
     けっして、「江戸時代」に戻らなくても・・・・・・・。
       和歌山    なかお

  6.  一昨日、わざわざ訪ねて来ていただいて有り難うございました。
    突然あらわれた桑山さんと優子さんに夫婦共々ビックリしてしまいました。
    その後、午後の仕事をすっぽかして大学の付属中学校での「震災復興編」のステージを観に行きました。 本当に何度観ても津波の映像は、心が震えます。
     教育の現場に携わっている方々に「地球のステージ」を知ってもらう事が、子ども達に桑山さんの思いが届く最良の路なのだと改めて思いました。 
    最後の授業として「地球のステージ」をプレゼントされた卒業生達は、先生達に託された思いを持って巣立っていった事でしょう。 
    来年の卒業生もすてきなプレゼントが貰えると良いですね。
     ステージ3からは、東中学校主催になり「おやじの会」は裏方に廻りました。 先生と生徒一丸と成ってステージをもり立ててくれます。 
    いつか合唱部とのコラボが実現すると良いですね。 次回はステージ5です。  
    またお逢い出来る日を心待ちにしています。

  7. 冬馬くん、良かったですね。ジオラマは力作ですものね!
    私が見に行った時も、赤ちゃん連れのママたち、親子連れ、女子高校生?たち、
    男子高校生?たち、年配の方とほとんどの方が熱心に見て行かれました。
    インフォメーションの前なので、いたずらされる心配も少なくて安心です。
    ビデオも最初から最後まで見て子どもたちのメッセージを確かに受け取りました。

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