今日は木曜日。
家を流されないで助かった一部の閖上の子どもたちや、借り上げ住居で見なし仮設に住む子どもたちが集まってくれるチームです。
ジオラマ三部作が終わり、名取のエアリモールでの展示も順調で連日たくさんの人が見に来てくれています。来週は各チームがエアリモールに見学に行くツアーの週なので、その間の今週は一呼吸置こうということで「閖上人生ゲーム」に取り組みました。
子どもたちと長く関わるには、時々こういった「遊び」の要素を前面に出した「ブレイク・タイム」をもうけることが大切です。
今日も最初から盛り上がります。
4年生の冬馬くんは、最初から自分用のクルマを手作りしてくれています。ちゃんと人が乗るところもつくられていてなかなかのできばえです。
そんな冬馬君が、
「ねえ、ドクトル。ドクトルってカツラなの?」
「なんで!カツラじゃないよ、地毛だよ!」
「え~、オレなんかドクトルの髪の毛ってカツラに見えてしょうがないんだ~」
全国の皆さん、くれぐれもドクトルの髪の毛は地毛です。確かに、
「なんでその年の割に、そんなに黒々してるんだ?」
と言われますが、これは「若く見えている」と前向きに捉えるといいんですね。子どもはホント、正直です。
(右手前が一花ちゃん)
さて、そんな中小学校2年生の一花(いちか)ちゃんはいつも安定した心とコメントで、このチームの雰囲気をつくってくれています。来週17日(土)18日(日)の名取こどもミュージカルの公演「おもちゃの町のものがたり」にも出演するタレントです。
13:30開場 14:00開演なので、ぜひ皆さん見に行きましょう。
そんな一花ちゃんが一つ一つに考えさせられるコメントをくれます。
「わたし、早く子どもほしいな~。子どもが生まれるマスに止まりたい~!」
「なんで?」
「だって、前にやったときは二人っきりで寂しかったんだ。今回は早めに子どものマスに止まるといいな~」
でも、今回も止まりませんでした。ごめんね一花ちゃん。
「ももやのカツ丼を食べて2万ドル払う」
のマスに止まった時も、
「あ~、わたしもも屋によく通ってたんだ!」
「へえ~、カツ丼おいしかった?」
「うん、とってもおいしかった!」
想い出が蘇ります。
一方の冬馬君。
「まるぜんで買い物。2万ドル払う。」
に止まって思わず、
「え!まるぜんで2万円(子どもたちは“ドル”は基本的にそのまま“円”に変わってます)使うって、どれだけお菓子買うといいの?」
「そうだね、2万円ってすごいよね!」
「そうだよ、まるぜんのお菓子は基本、一個一個安いから、2万円買ったらハラ壊すよ!」
とっても現実的ですが、一つ一つにちゃんと反応してくれるんですよね。嬉しい限りです。
そんな冬馬君が株チャレンジで2万ドルをゲットしたときの笑顔です。
このみんなに幸多からんことを!
さて、今日から福岡県飯塚市の飯塚病院「トラウマセンター(外傷センター)」部長の田中先生が来てくれました。これで4月に来てくださった初回から数えて、6月、8月、11月、1月、そしてこの3月。実に6回目の支援ですね。
確かな腕の外科医である田中先生。見るたびに安心します。
いよいよ3月11日に向けていろんな人の想いが集まりはじめました。
我が岐阜県は笠松町からもたくさんのお菓子が寄せられました。
皆さんありがとう!
桑山紀彦
まだまだ前に進めない人が沢山いるなかで、この活動の素晴らしさを今更ながらに感じています。
“子どもは世の中の宝”ですね。
子どもたちから、たくさんの元気や希望、楽しさをもらえますもの。
そして、ドクトルKが関わってくれている人たちは幸運。
その人たちが本来持っているものを、上手に引き出してくれている
そんな気がします。
私も・・・
誰かを支えるだけの力はないけれど、
寄り添える心を持ち続けていたいと思います。
震災後1年、日本人の意識
あなたの暮らしは、震災の前と今を比べて、良くなりましたか。
全国 3県
良くなった 1 3
変わらない 76 55
悪くなった 23 42
震災を経験して、日本人の助けあう力は強くなったと思いますか。
強くなった 65 63
変わらない 30 30
弱くなった 3 5
震災から1年たって、国民の被災地に対する関心が薄れたと感じますか。
よく感じる 18 21
といどき感じる 55 55
あまり感じない 20 16
ほとんど感じない 5 6
これからの生活を考える時、最も不安に感じるのは何ですか。
仕事や収入 31
住まい 9
健康 35
家族とのつながり 11
地域とのつながり 9
震災発生からこれまでの政府の取り組みを、評価しますか。
大いに評価する 1 2
ある程度評価する 29 29
あまり評価しない 51 44
全く評価しない 17 22
お住まいの自治体の、震災発生からこれまでの取り組みを評価しますか。
大いに評価する 9
ある程度評価する 44
あまり評価しない 33
全く評価しない 10
福島第一原発事故により放出された放射性物質が健康に与える影響について、不安を感じていますか。
大いに感じる 27 41
ある程度感じる 19 15
全く感じない 6 6
お住まいの地域で、被災地のがれきを受け入れることに賛成ですか。
賛成 71
反対 22
以上、3月9日付け毎日新聞朝刊より抜粋。
和歌山 なかお
ドクトルKの髪、たしかにふっさふさですね!子どもは本当によく見ていますね。
この人生すごろく、楽しそうですね~。ゲームに夢中になっていいなぁ。
スカイルーム、安心して遊べる心地良さが伝わってきますね。