近づく3月11日

 最近NHKは、非常にたくさんの津波関連の番組を放送しています。

 さぞ多くの、
「もう見たくない、いい加減にしてくれ。」
「見ていると気分が悪くなる。なんであんなにたくさんの番組を放送するのか。」
 といった意見が寄せられていると思います。
 
 確かに私の周りでもそういった声が聞こえてきます。でも不思議と共通するのは、
「独りだとみたくない。でも、誰かと一緒だったら見られる。」
 ということ。そう、支え、支えられる人が一緒であればやはり乗り越えていけるんだと思う時です。
 本当はみんなこういった番組をきちんと見て、それを乗り越えていく必要があります。でもやっぱり一人では無理だし危険だと思う。それは、感じたことを言葉に出来ないからです。
 誰か、大切な人と一緒に見ていたら、肩を抱いてもらったり、さすってもらったり、時には一緒に泣いてもらったり・・・。
 そして時には、
「どうしてこの場面が辛いの?」
「だって、あのおばあちゃんが自分の母のように思えてくるんだ。」
「そうだね、そういえば似ているよね。」
 そんな会話が出来ることが大切です。
 だから、辛い番組を見るときはぜひ大切な人と一緒に。そしてこらえず、その都度感じたことをちゃんと言葉に出して確認して行きましょう。それが、とても大切なことだと思います。
 
 あと4日で、あの日が来ます。
 どうか、少しでも多くの人と一緒にいられますように。
桑山紀彦

近づく3月11日」への12件のフィードバック

  1. 3月11日、離れた場所にいますが、
    被災地の皆さまに心寄り添い、過ごしたいと思います。

  2. そうですよね。誰かと一緒にいること。これが、大切なんですよね。できるだけ多くの人が、誰かと一緒にいることができますように。たとえ一人でも、一人じゃないと感じることができますように。と願わずにはいられません。

  3. 7日のNHKスペシャルはリアルでした。
    仮設住宅の一人暮らし、帰らぬ人に対する後悔、不運を嘆く気持ち、それをどこにもはきだせない苛立ち。
    この人、苦難を乗り越えられないのではないか~と気になりました。
    当たり前だった地域社会の生活から、突然、人との絆が消えてしまった戸惑いを、わが身に置き換えて愕然としました。
    せめてどこの町にもドクターKが居てくれればなあ・・・!

  4. 7日のNHKスペシャルはリアルでした。
    仮設住宅の一人暮らし、帰らぬ人に対する後悔、不運を嘆く気持ち、それをどこにもはきだせない苛立ち。
    この人、苦難を乗り越えられないのではないか~と気になりました。
    当たり前だった地域社会の生活から、突然、人との絆が消えてしまった戸惑いを、わが身に置き換えて愕然としました。
    せめてどこの町にもドクターKが居てくれればなあ・・・!

  5. 幼い頃に我が身に降りかかったおぞましい体験を、思い切って話した実母に、
    聞かなかったふりをされて以来、その体験はなかった事になっていた。
    それなのに、30年以上が過ぎたある日突然、幼い自分の娘に幻影を見た。
    鮮明に、しかも一度に、忘れていた思いが押し寄せて、子どものように泣きじゃくった…
    だから、誰かが辛い思いを言葉に出来た時、態度で示せた時に、
    寄り添うことしか出来ないかもしれないけれど、受け止めてあげたい。

  6. 余震が続く日々で、3月11日は毎日繰り返している気がします。人の心の回復は自然よりもずっと後になるのでしょうか。
    悲しみ苦しみを耐えていらっしゃる方が多い中、早くも1年が過ぎようとしています。
    多くの方が心を寄せて下さっていることはありがたいです。
    我慢している方も少し頭をあげると、話せる人がいるかもしれません。一人で頑張りすぎないでくださいね。
    日々の報道は、年末もでしたがさすがに辛くなります。
    現実を知っておく必要はありますが。
    関東でも地震の心配があります。
    くれぐれも油断しないで、生活されますよう願います。

  7. 大切な人と一緒にいて、思ったことを感じたことを言葉にだすこと。本当に大事なんだなあ・・と桑山さんの言葉をたどりながらひしひしと伝わってきました。人間のこころは、傷つきやすくてデリケート。だけど、傷つきながらも、ほころびを縫って、やさしく癒して、また力強くなっていく。こころには、そんな強さもありますよね。

  8. おはようございます。
    一日一日が過ぎて 3月11日も近づいています。
    そうですね、桑山先生のおっしゃるように、自分の気持ちを伝えられる人と、1人でも多くの人がこの日を迎えてほしいと願います。
    離れていますがこちらから願いを込めたいと思います。
    NHKの番組は毎日見てます。
    お友達のお母さんが「きちんと子どもとも見て現実を感じてほしい、そして自分に出来ることを初めてほしい。もちろん母親である自分も」と話していました。
    私も強い人間ではありません、強そうに見られるけどやっぱり悩んだりします。昨日も他愛のない言葉で傷つきもしました・・・でもそれを支えてくれるのは、私をわかってくれている娘であり、家族であり、仲間です。
    人は1人で生きてはいけないと思います。支えられて支えてあげて繋がっているんだと思います。

  9. そうですね。NHKをはじめ、各局で震災関連の報道がなされてます。
     しかし、そんな番組を見たくないという心の傷は大きいものがあると思います。一人では震災の映像はとても見ることはできない。そんなとき、支えてくれる人が傍にいる。そのことが大事ですよね。
     ここでのコメントも、そんな、傍にいることのすこしでも替わりになれたらということで全国のみなさんが書き込みをしているに違いありません。
     被災地は、「絆」や「復興」、「一つになろう日本」等々さまざまなスローガンとは裏腹に、復興とはほど遠い現実があると思います。こころの中にもそれは住みついていると思います。まだまだ震災の傷跡が生々しいからです。
     しかし、言えることが一つあります。
     ここに書き込みをする仲間だけでなく、多くの人々が被災地にこころを寄せているということです。
     であるから、どうかどうか、被災地の皆さんは、自分はひとりだとは思わないでください。
     みなさんを、全国の仲間が、見守り、応援しているのですから。
      和歌山   なかお

  10. 桑山先生のメール心して読みました。私は今だに震災の番組を見ることができません。そんな私ができることは何か、いつも考えてます。まずは自分の周りの人の心を考えて生きてます。これから大切な人と震災の番組を見て語り合える時間ができるといいなあと思います。福岡から祈りを込めてメールさせていただきました。

  11. こんにちは。
    宇治中学校の三年です。
    先日は素晴らしいステージ、ありがとうございました。
    実は私は、東日本大震災があまりリアルに感じられていませんでした。
    テレビの向こう側で苦しんでいる人々を観て悲しくもなりました。でも、遠くで起こっている事のように思えてしまっていたのです。
    でも、地球のステージで桑山さんの生の声を聞き、あぁ、本当に近くで起こったのだなぁと思いました。
    これからも、学生なりに被災地のためにできる事は積極的に行動し、普通の日常をもっと大切に毎日を生きようと思います。
    文章が下手ですみません。
    これからも活動応援しています。
    来年は私は中学にはいませんが、
    ぜひ宇治中学校でステージ開催してくださいね!

  12. 被災地の皆さんが寄り添って11日を過ごせますように。
    全国から被災地へ心を寄せられますように。

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