未来のわたしたちの街

 今日は外来がものすごく混みました。

 内科も風邪やインフルエンザで満杯。心療内科も石巻や南相馬からの患者さんでごった返しました。
 いよいよ3月11日が近づいているという実感があります。
 皆さん一様に心の動揺を隠せないでいらっしゃいます。
 そんな中、今日は夕方に「地球のステージ」の「50畳ホール」で「スカイルーム」のワークショップでした。先週から「自分にとって住みたい未来の街づくり」のジオラマが始まっています。
 今日も活発な下増田の子どもたちが集まりました。
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 最近ようやく慣れてきたのか、みんな無駄口も多いし集中できないときも多いけど、それなりに前に進んでいきます。
 まずは自分が住みたい「自分の家」づくりから。
 しおんくんはやたらと高い「塔」のような自宅を作りました。曰く
「津波が来ても逃げられるように。そしてこの長い部分はソーラーパネルでできていて、発電し電気を貯めていられる。だから地震で停電が来ても、電気が使える家なんだ。」
 見事です。
 みんなやはり高い家をつくります。ののかさん曰く、
「うちは2階に逃げても水が来たから、3階建てにしたの~!」
 現実的です。そしてさらにののかさんは、
「わたし下増田にディズニーランド持ってきたくて、今日はディズニーのハンドブックを持ってきました!」
 ものすごく前向きですが、そこまでやるかの世界でもあります。
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 それでもみんなやっぱり「堤防」には関心があるようです。
「堤防はどうする?」
「5メートルの堤防の厚みは?」
「うーん、5センチ?」
「それじゃあ、すぐに壊れてしまうなあ。」
「じゃあ、1メートル。」
「そうだね。」
 みんなやはり具体的な堤防のイメージがわきません。
「二重堤防って言ったよね。」
「そうだよ。」
「二重目は3メートルって言ってたよね。」
「うん、でもそれで大丈夫?」
「やばいかも。」
「それで松林をつくるんだよね。」
「ジオラマでは、どうやって松林をつくるの?」
「そこはみんなで力合わせて考えながらつくろうね。」
 既に閖上の子どもたちは堤防の制作に入っています。でも、閖上は「港」だから「あいている部分」がないといけない。だからそこに子どもたちは「津波を飲み込むロボット」を設置したりしています。
 下増田の子どもたちの場合は、海に出て行く港が必要ではないので、一直線の堤防を想像しています。それぞれの地域が、それぞれのいいところを出し合えるといいですね。
桑山紀彦
 

未来のわたしたちの街」への5件のフィードバック

  1. 子供の感性はすごいですね。
    他愛ない空想ではなく、夢と現実をちゃんと持っていて訴えるものがあります。やはり心のケアが進んでいるんですね
    結構大人の社会の参考になることが有るような気がします。

  2. 子供の感性はすごいですね。
    他愛ない空想ではなく、夢と現実をちゃんと持っていて訴えるものがあります。やはり心のケアが進んでいるんですね
    結構大人の社会の参考になることが有るような気がします。

  3. おはようございます。今日はあと10分で通勤電車、座れそうです。
    私の生まれ育った所は干拓地で、台風や集中豪雨等の時、堤防が決壊しないか不安で仕方ありませんでした。大潮と重なると最悪です。決壊まで何度もあと数センチを経験しました。 堤防をもっと高くしたら良いのにといつも考えていました。ペチャクチャおしゃべりの中から、新しい発想も生まれて来る事でしょうね。希望で満ちあふれた未来の街が出来るの楽しみです。大人が考えるとどんな街が出来るのかな。

  4. バレンタインデーといっても、ここ何十年かはボクにはまったく用のない行事である。世間がこうも騒ぐのはまったくバカな話しだと思っている。不二家とかいうお菓子会社のたんなる戦略ではないか。
     セント・バレンタイン。それっていったい何?。それはキリスト教ではないのか。
     クリスマスになれば、表参道のイルミネーションが有名だが、これだって表参道というのは明治神宮の正面の参詣道(さんけいみち)であり宗教が違うだろう。そんなものに現を抜かすのは日本人ってバカだというのはチョコレートの一個も貰えない男の”ひがみ”なのか。
     最近、歯の治療に通っている。年のせいか歯お抜いたり偽歯を入れたりと、口の中は大変な工事中になっている。近ごろ歯の治療も進んだもので泣き叫ぶ子供などは見かけなくなったが、確かに歯を抜くといってもあまり痛くないのである。
     ものの十五分ほどで治療が終わり、受付で治療費を払おうとすると、受付嬢がチョコレートをくれた。突然のことで驚いてしまった。ボクに気がある?。そんなことはないか。
     「うちの歯科医院で作ったチョコなんです。よかったら食べてください」
     「歯科医院でチョコなんて、虫歯を進めているようなものじゃあないんですか」
     「これは、歯にいいチョコレートなんです」
     「そんな魔法のようなチョコレートがあるんですか」
     「歯科医学も進んでいますので」
      そんなものかと思って家に帰りチョコレートの入っている包み紙を開けると、
     ・・・・・幼児は一粒程度、小児以上は一粒から三粒程度を三回をめどに・・・・・と書いてある。やはり歯科医院のチョコレートといっても食べ過ぎると悪いようである。虫歯にはなるのである。
     義理チョコにもならないバレンタインデーのチョコレートではあるが、貰うというのはこんなものでも嬉しいものであろうか。
     「チョコ、貰らちゃった」
     ボクの周囲には、そう言うことにする。そんな、バレンタインデーである。
       和歌山  なかお
     

  5. 下増田にディズニーランド!
    ちゃんとハンドブックまで持参しているところが立派!
    夢を語れるって、いいなあと思いました。
    自分の想いをちゃんと表明できるのは素晴らしいと思います。

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