今日は駒ヶ根

 今日は駒ヶ根にあるJICA駒ヶ根研修所でのステージでした。

 平成14年度1次隊からずっと続いているこのステージは一体どれほどの感動をもらってきたでしょうか。
 通常ステージの公演は、こちらから感動して頂けるようにがんばるのですが、協力隊の訓練所の公演は向こうから感動を多く頂くものです。それは、
「日本にもこんなにも素直でまっすぐな人たちがいるんだ」
 という感動です。今日もそうでした。
 今日は訓練所からの希望で「ステージ5」を公演したのですが、「命をたどる旅路」という篇があります。それは、我が親父の遺言で
「北海道の桑山家の末裔に逢いたい」
 というものを叶えていくストーリーなのですが、今日は妙にその話がリアルでした。
 もちろん本当の話ですからリアルに違いないのですが、自分の祖先から続く「命のつながり」の話しをすると、
「人生はやはり連続しているものだ」
 という強い想いに包まれます。もちろんその人生の軌跡(旅路)の上には蓋をしてしまいたこと、忘れてしまいたいこともたくさんあります。でも、それだって自分の人生の一部。どれだけ蓋をしても、どれだけ考えないふりをしてもやっぱりそれは人生の一部に違いありません。
 それに向き合い、ちゃんと想いだし、人に語れるようになって初めてもう一回人生の軌跡(旅路)に組み込まれて落ち着くのだと思います。
 津波で失ったものの大きさ故に、蓋をしたり、考えないようにしていることも多いはずです。でも、それさえもいつの日か、
「自分の人生の一部なのだ。」
 という思いと共に取り戻すことが大切だと思いました。だから、ステージ5の「命をたどる旅路」篇は、直接は津波の被害の話しにつながらないと思っていたけれど、実は多くの点でつながるものがあるのだということを改めて知った思いでした。
 そこで感じたのが、若き頃、いろんな理由で反目したり、別れたりした人に、もう一回逢えないだろうかという思い。もちろん相手は、
「逢いたくない、迷惑だ」
 と思うかもしれません。でも、二十数年の月日が流れた今、もう一回そんな若き頃に反目したり別れたりした人と逢えないものだろうかと思いながら、中部国際空港まで戻ってきました。
 とりとめない話しで申し訳ありません。
 明日の朝、名取に戻ります。
桑山紀彦

今日は駒ヶ根」への8件のフィードバック

  1. お疲れ様です。
    訓練所では、いつもこれから認知に、間違えた、任地に行かれる前の協力隊の皆さん様のちょっと特別バージョンになっちょるのかなと思いますが、普通にいつものステージでも、でもと言うより、もしかしたらいつものステージが良いのかも。なんて思いますが。次回は‘4’なんてどうでしょうか。

  2. お誕生日おめでとう!
    40才最後の年!(間違っていたらごめんなさい)
    改めて ブログを読み 生まれてきたことを考えました。
    桑山さんは生まれるべくして生まれてきたんだと。

  3. 富山の宝田です。桑山さんお誕生日おめでとうございます。
    Facebookにはメッセージがいっぱいだったので、あまり記事を増やすと迷惑かなと思っていましたが、たまたまダン先生の投稿があったので、その後ろに頑張って英語でコメントつけときました。
    鉄人桑山も、年をとっていくことは同じ。医者なればこそ、万全の体調管理で新しい年、新しい時代を切り拓いていただけるものと思っています。
    これからもなんとかついて行きたいと思いますので、なにとぞよろしくお願いします。←おめでとうメッセージのはずだったのに……

  4.        俺ってほんとにバカ
     
     なんというバカかと自分で思ってしまう。ボクはどうしてこうも頭が悪いのだろうか。ひどいもんだ。
     今日の会議の席上、資料を見ながらその資料の整理に混乱してしまった。まったく何についての資料なのか分からない。挙句の果てはもはやこれまでで、資料を元に会議に参加するを止めてしまう。ただその場に座るのみである。それでいながら、分かった顔をして自然に微笑んで会議に参加した人を見まわしている。そんな自分に嫌悪感さえ覚える。俺はなんというバカなんだとこころの中でツブヤいている。
     頭のいい人が羨ましい。桑山先生やスタッフのみなさんのように明晰な頭脳を持ちたい。そんな叶わぬ願いを抱いたりもするのである。
     有名人では、三島由紀夫は東大法学部に主席で入学し主席で卒業した。まあ、天才であるから当然といえば当然であるが。
     村上春樹は高校時代、ペーパーバックを辞書なしで読んでいたという。そのころ読んだ本が現在のチャンドラーやフィッツジェラルドの翻訳に繋がっている。
     渡辺淳一は北大理学部に入学するも意に反したとして、京大文学部と札幌医大をもう一度受験する。京大は不合格であったが札幌医大には合格し医者となる。その後作家をめざして上京するまで札幌医大の講師を務めていた。
     東野圭吾は大阪府立大学の電子工学科を卒業しエンジニアとして活躍した経験を持つ。このころ学んだ物理学や数学の知識が後の「ガリレオ」シリーズや直木賞の「容疑者Xの献身」に活かされている。みんな頭がいいのである。
     昨年のクリスマスの深夜、テレビで小田和正の「クリスマスの約束」というコンサートを観た。音楽史上画期的ともいえる試である。それも感動的な演出で・・・・。28分58秒という長大なメロディーのコンサートである。
     登場したアーティスト達は、一青窈、鈴木雅之、キヨサク、松たか子、矢井田瞳、キマグレン、スキマスイッチ、スターダストレビュー、アクアタイムス、ファンキーモンキーベイビー、中村中、藤井フミヤ、平原綾香、クリスタルケイ、いきものがかり、等々。これらのアーティストが自分のヒット曲を一曲づつメロディーで歌うのである。ここれは感動以外の何物でもない。小田和正プロデュースの凄さを垣間見る。小田和正の力量の結晶といっていい。
     彼は、東北大学建築学科から早稲田大学大学院で建築学を学んだ後にオフコースでデビューしている。やはり頭がいいのである。
     そんなバカではあるが、ボクがいま読んでいる本は、ジョン・ル・カレ著「寒い国から帰ってきたスパイ」なのである。スパイ小説であるがこれだっれ凄いのである。
     著者のジョン・ル・カレはオックスフォード大学を卒業後し、名門イートン校の教鞭をとった後外務省に入る。旧西ドイツのボンに書記官として赴任した後はハンブルグで外交官として活躍する。このときの経験をもとに冷戦時代を舞台としたスパイ小説が出来上がったのである。
     みんな頭がいいのである。それにひきかえ俺はなんというバカか、まったくもうアホなんだろうううううと思ってしまう。途方もなく自分を嘆く。それでも嘆ききれないいいいいいい。
     俺の頭脳はどうなっているのか。ただひたすら自分に問いかけのみである。
     和歌山   なかお
     

  5. 以前、私の通っている仙台市立大沢中学校でのステージの開催・・・ありがとうございました!!!
    すごく感動して涙が止まりませんでした。
    ステージの開催の数日前、ずっと病気がちだった祖父が亡くなりました。ステージがある前の数日間、私はずっと自分に問いかけていました。『命ってなに?』と・・・。
    『私がもっと早く祖父の異変にきづいてあげれていれば・・・・』と自分を責めてばかりいました。
    でも、桑山先生の地球のステージを見て、色々なことにきづかされました。本当に大沢にきてくださりありがとうございました。
    このブログがあるなんて知らなくてずっと書き込みできずにごめんなさい。そして“ありがとう”

  6. 駒ヶ根で『地球のステージ』を何十回観たんだろう。
    今回のステージ5は私も初めての演目です。
    ガザの人々にも、広島の人々にも、そして閖上のみなさんにも『いつもと変わらない日常』があった・・・・
    いつも必ず『今の自分』を振り返ってしまう。私にとっての地球のステージは、そんな大切な気づきの時間なんです。

  7. 人間年を重ねると成長する動物です。
    大きくなるほど理解の幅も、心の広さも拡がるのが普通です。
    20数年を経て情緒の広がらない人がいたとしたら余程の人です。
    信じましょう!古き友人を。

  8. お誕生日なんですね。おめでとうございます!
    自分のルーツをたどれるのはとても幸せなことだと思います♪
    これからもご自身の「命」も大切にご活躍くださいね。

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