今日は日曜日ですが「スカイルーム」を開いています。
わたしたちが続けている心のケア「心理社会的ワークショップ」はいま、ジオラマ制作に取り組んでいます。第一段階は「在りし日の街づくりのジオラマ」。こちらは共同制作で、その完成した街には圧倒されて涙が止まりませんでした。子どもたちははっきりと自分たちが生きてきた「土台」をジオラマで再生してくれました。
そして現在は第二段階。「あの日の光景をジオラマにする」というもの。津波の日、自分たちが見たものをちゃんと表現してもらっています。こちらは個人制作で、15cm四方のスチレンボードの上にみんな一人一人が思い思いの表現をしていきます。
そうして集まった、「あの日」「あの時」「あの場所」のジオラマ。
数が一気に並ぶと、それはものすごき迫力として迫ってきます。みんなやっぱりちゃんとあの日ことを覚えていて、心に刻んでいます。それにフタをするのではなく、ちゃんと表現することで子どもたちの心が整理されていきます。
小学校二年生の少年は、「流されていく人」を表現しました。
近くには黒い津波が襲ってきています。小学校2年生でもちゃんと犠牲者を見ているのです。それを秘密のことのように扱うのではなく、いつ、どこで、どんなふうにそれを目にし、その時どんな気持ちだったのか、今はどんな気持ちなのかをちゃんと聞いてあげることが大切です。
小学校4年生の少年は五辻交差点の歩道橋を作りました。ここにはみんなが避難して歩道橋の上に実に300人以上が逃げて避難していました。その下を黒い津波が流れていき、近くで火事が起きたのです。その時の風景をちゃんと表現してくれました。
小学校5年生の少女は学校の屋上からヘリコプターで救助されているところを創りました。
このはしごは本当は浮いていて学校にくっついてはいなかったといいます。そんな壮絶な風景を見ていました。それを僕たちはちゃんと引き出してあげたいと思っています。
時にはいくつかの見た風景を心の中でミックスして、ひとつの「形」にする子どももいます。そうやって心の中の「整理」をしているところが大切。だからすべてが「見たままの風景」ではないとこにも意味があるんですね。
リンリンとケンケンが丁寧に関わってくれます。
この震災と津波で失ったものは多いけれど、得たものもある。それがリンリン、ケンケンのような優秀でやる気のあるスタッフですね。子どもたちに優しく声をかけてくれます。
今日で第二段階を完成させます。個人制作になると子どもたちの取り組みにはばらつきがでます。さっさとやってしまう子もいれば、じっくりと時間をかけて創る子もいます。だから今日はいわば「補習」のようなもの。これでみんなの第二段階が終了します。
「在りし日の街を作り直したジオラマ」と「あの日、あの時あなたが見たもの」の二種類のジオラマセットは3月に入ったら名取エアリモールの中で展示されますが、それに先だって、家の事務局のすぐ近くにできた、
「閖上さいかい市場」
の中の空きスペースを使って2月4日、5日の両日、展示が決まりました。
ぜひ、お時間がありましたらこの仮設店舗のオープンのお祝いもかねて、おいで下さいませ。
桑山紀彦
こんにちは、今朝の東京新聞に閖上中学の慰霊碑の話が掲載されています。地方にいてまだまだお手伝いすることがあるのにやってない自分に焦ります。日常に引っ張られぱなしで…。姫路市の藤波心さんの反原発脱原発の姿勢にも圧倒されました。私の人生使える時間次の人々のためにも有効利用します。
子ども達の心に焼きついたシーンには胸を突かれます。
表現することの大切さを改めて知りました。
いつも優しく寄り添って下さっているリンリンとケンケンには感謝しています。
人の温かさは何よりのプレゼントだと思います。
子どもってスゴイ。侮れない。
ジオラマ、見に行きたいけど…。
遠くの我々にも、時々、今日のブログのように子供たちの作品、紹介してください。
子供の記憶は鮮烈ですね。
やはり心の澱はやく吐き出させるべきです。
最近のメディアでも、「語る」「聞く」「記憶」などを残して語り継ぐことの重要性が、盛んに論じられるようになりました。
それでも、寝た子を起こすな異論は消えないでしょうが、確信を持ってワークショップを推進してください。
津波で運行を中止していた列車が運転を再開したという。
”奇跡の列車”と呼ばれるJR仙石線の四両編成の列車である。
震災当日、仙台市から石巻市に向かっていたこの列車は東松山市から1キロほど離れた場所で強い揺れに見舞われた。列車は緊急停止。乗客60人は避難しようといったん列車を降り逃げ出したが、地元の乗客のアドバイスにより「比較的高い場所に止まったこの列車にとどまっていたほうが安全だ」という判断により、全員が列車に戻った。
津波は列車の手前で止まり、乗客全員が車内で一晩過ごしたあと救助された。逃げ出していれば全員が津波に呑まれて死んでいたという。
列車はその後、9か月間現場に置かれたままであったが昨日運行を再開。
石巻市の専門学校生Yさん(20歳)は「見ず知らずの乗客が互いに食べ物や飲み物を分け与え、励ましあって助けをくるのを待った。この列車で人の優しさを知った」と述べている。
東北3県で地震や津波で被害を受けた列車は8っあるが、このうち6っが廃車となりこの列車と大船渡線の列車が運転を再開した。
どんなときでも、人は助け合わなければいけないと列車は語っている。
和歌山 なかお
この冬の最強の寒波と天気予報は
伝えています。
厳しい寒さのなか
九州からでは寒さが想像ができません。が皆さまお風邪など
召されませんようにくれぐれも
ご自愛ください。
ジオラマも閖上あみーずも、
すばらしいスタッフさんや
ボランティアさんの
心のこもった、
ていねいな取り組みの姿勢の
賜物なんでしょうね。
先日、日本経済新聞にも
遺族会の記事がありました。
被災地の様子は
新聞やTVでは知る機会もありますが、
遠く離れているので
何もできてないなあ
と思うときもありますが、
先日北九州で
チーム九州に関わってくれている
友人で美術の先生に
ジオラマを紹介したところ、
「ぜひ見学したい」と、
東北訪問中に名取に行ってくれました。
日頃は地域で環境保全や地域活性化の
活動家でもある友人は
グリーンマップや、
地域の絵地図の製作などに取り組んでいるひとらしく、
「ジオラマ製作がとても意義深い事業だと思った」の感想と共に、
製作してくれていること、
見せていただけたこと両方に
感謝していました。
こんな風に繋いでいくことでも
何かしらの応援に
なるのかもしれませんね。
できることからですね。
私もジオラマを見に行きたいと考えているところです。
25日の米沢でのステージ震災特別篇楽しみにしてます(≧∇≦)公演が終わったらサイン、写真撮影、お話しが出来たら嬉しいです(^O^)母親と見に行きますo(^-^)o体調、安全運転に気をつけてください(*^o^*)