「いや~津波の夢見なくなった~」
開口一番、春代ばあちゃんは笑顔で言いました。
「黒い獣がまとわりついてくる夢もなくなったよ~。いや~良かった~!」
今度こそ本当に悪夢から開放されたようです。よかった。
「もう今はね朝の5時には起きて、畑やれるようになってきてるんだ~」
春代ばあちゃんはいつも語尾が長いのですが、今日は一層語尾が長くなっているからよほど嬉しかったんだと思います。
「ところで春代ばあちゃん。耕谷道は?」
「しや~、あそこはね、まだ難しいんよ。」
「そっか~、今日も遠回りだった?」
「うん、でもそろそろ近道の耕谷道とおんないと、しや~」
春代ばあちゃんなりに決心してくれているようです。
約5ヶ月半、春代ばあちゃんはようやく津波の悪夢から解放されていきました。でもこれは個人差のあるものです。みんながみんなこんなふうに行くとは限りません。でも少なくとも春代ばあちゃんとの付き合いの中で、積極的のあの日の出来事を一緒に語ってきたことが今日の日に結びついたと思います。
やはり「無理矢理フタをする」のではなく、「ちゃんと語って外に出すこと」が有効なことを春代ばあちゃんも教えてくれました。
そして久しぶりに漁師の正さんにもあえました。漁船はまだ修理に取りかかっていないけど推定で500万円の修理費だったのに、どうもレーダーもあまり調子よくないみたいで、100万円以上余計にかかりそうです。
「銀行もなかなか500万円の枠の中でしか考えてくれなくて。もしも足でたらどうしようかな~って思うとまた悩んじゃいます。」
でも、今日は正さんの言葉に感動しました。
「早く漁に出たいっすね。だって、海はオレからたくさんのものを奪っていった。だから今度はオレが海からいろんなものもらえる番だって思ってるんす。海からもらってきて、そしてたくさん奪われて、そして今度はまたこっちがもらう。そんなやりとりで考えればいいんだって思えるようになってきたっすよ。」
いいですね。海で生きてきた正さんらしい言葉が嬉しかったですね。
「なんとか年内に海に出たいっす。」
「オレ、一番の客ですからね。」
「わかってますよ~。牡鹿半島っすね。」
「絶対~!」
イガイガぴりぴりする人たちもいる中で、ちゃんと物事をまっすぐ見て心の復興を遂げようとしている人たちがいます。
桑山紀彦
春代ばあちゃん 悪夢怖かっただろうなぁ~。見なくなってよかった。
ひとつずつ‘こころ’の中を整理していってるんだろうなぁ~
前向きに歩いていこうと 出来ることをする。偉いよなぁ~
正さんも 偉い!
修理代なんとかなりますように。
春代ばあちゃんや 正さんに いっぱい教えてもらった。なんか 恩返ししなくてはねぇ。
ありがとう!!
春代ばあちゃん、正さん そして、寄り添ってこられた桑山さん ありがとう!!
「無理やりフタをする」のではなく「ちゃんと語って外に吐き出すこと」が有効なことを教えてくれた春代ばあちゃん、正さん ありがとう!!
私達ひとりひとりに、この力があることを信じています。
夢をみました
桑山先生の夢をみました。お知り合いになって7,8年でしょうか。これまで一度も夢をみたことはないのに・・・・・。
ボクが桑山先生の診察を受けています。桑山先生の自宅兼クリニックのようです。そこは名取なのか奈良なのか分かりません。なぜ奈良なのかというとこれまで二度ほど奈良の公演に行かせてもらっているせいでしょう。もっとも近いのは奈良女子大学付属中等教育学校での公演です。(落葉先生主催。終了後のビールは旨かった)。
「どうも最近、頭がすごく痛くて。そのせいか髪の毛が薄くなりました」
桑山先生に相談しているボク。
「髪の毛が薄くなったのは歳のせいですよ。病気ではありません。頭痛は考えすぎでしょう。よけいなことをあれこれ考えているから頭が痛くなる」
「でも、先生。毛が薄くなったあたり、このへんが、非常に痛いのですが」
「髪の毛が薄いのと、頭痛は関係ありません。なかおさんは、あれこれ考えるから。なかおさんは病気大好き人間ではありませんか」
「そんなことはありません。いろいろ、いままで重病に罹っていますから。しかし、小心者です」
「そうでしょう。とにかくハゲは病気ではありませんから」
「ハゲを桑山先生のお力で、病気にしてもらえませんかね」
「それはムリです」
しかたなく僕は肩を落として診察室を出た。
夜になり桑山先生のお宅に再び伺う。ドアが少し開いて、隙間からなにか異様なものが見えてきた。桑山先生が写真撮影しているのである。そこはスタジオ。家の中に、写真撮影用のスタジオがあるのである。誰を撮影しているのかと覗いて見ると、そこには裸になった男性が。まさか、桑山先生にはそういう趣味が・・・・。(これは暑くて寝苦しいから僕の妄想が生んだ現象でしょう)。
ところ変わって僕の家で桑山先生が一緒にご飯を食べていた。たぶん夕食のようだ。
「なかおさんは、ご家族はこれだけですか」
食卓を見回して桑山先生が尋ねた。妻と下の子とボクが同じテーブルに付いている。
「いや、上の子がいま、アメリカに行っているもので」
「そうですか。国際協力ですか」
「いやいや、そんな凄いこと、ウチの子にできるはずありません。たんなる観光です」
「そうですか。国際協力できると嬉しいのですが」
「そんな、とても。わが家は慎ましやかに、ほそぼそと暮らしてそれで充分です。桑山先生やスタッフの方々のように世界に貢献するなんてとてもとてもできません」
「そうですかね、そうは思えないのですが。それは、残念です」
悔しがる桑山先生の顔が眩しかった。まことに申し訳ないと思った。オレたち、一般人なんだもんと思った。
そんなことをしているうちに目が覚めた。
エアコンを切って寝ているせいかもしれない。こんな夢を見た。
和歌山 なかお
朝、せっかくコメント書き込んだのに、いざ、送信しようとしたら、コメントのスペースじゃない所にコメント書き込んでいて…
仕事帰り。気を取り直して書き込みます。嫁・姑問題もため込んじゃダメと言いますが、やっぱり蓋をするのではなく、外に出していくのが一番なんじゃね!次の事が考えられる様になるんじゃね。私も毎朝5時起き!明日から、おばあちゃんも起きたかなって思いながら起きて家事にせいを出します! 船を出せる日まであと一歩。ファイト一発?
春代おばあちゃん、悪夢から解放されて良かったです。
桑山さんが寄り添っていたおかげですね。
有難うございます。
正さんの船、安く修理できるといいですね。
もし足りなかったら応援したいですね。
診療効果が良い形で出て、方針が正しかったことが立証されましたね。
色々と思い悩むこともあると思いますが、今日のことが自信になりモチベーションが上がりますね。
また一歩前進~よかったです。
おばあちゃんが眠れるようになってホントによかったです。
今日は地球のステージのお話をきけて、嬉しいです。
また来年も久留米市にきていただけるといいなと思ってます。
歩さんの消防車、無事に展示できますように。
世の中、いろいろな事柄がいろいろな次元で進行しているんですよね。
今日、明日神戸のポートアイランドで集まりがあり、同僚と参加しました。もし時間があれば、と思い神戸ユニセフのFさんに連絡したところ、今日午後から「地球のステージ ありがとうの物語」の映画上映があるとのこと。即「行きます」と返事して同僚4人とともに見に行きました。またまた大感動!!Fさんに連絡してよかった。監督さんには是非広島でも上映していただくようお願いして帰りました。
このような形で桑山先生を応援している人がいっぱいいますよ。