JICA成瀬さんのステージ

成瀬さんはJICAのパレスチナ事務所長でした。
 3年ほど前、明ちゃんとおそるおそるテルアビブのJICA事務所を訪ねたとき以来の付き合いです。
 なんか、歳の離れた兄のような気がしてならない、すてきな人物です。
 声は低く、ドスが利いているし、日焼けしてひげが生えているので、一見怖そうですが、熱く国際協力を語る希有の人物。その成瀬さんが教鞭をとっている千葉の麗沢大学でのステージでした。
 
この大学の非常勤講師を始められたとき、
 「絶対大学で呼ぶからな」
と言ってくれた成瀬さん。ありがたかったけど、予算の問題もあるしなかなか実現しないのが大学での公演です。しかし成瀬さんは違いました。ちゃんと同僚の先生を説得して、学生さんたちを組織して実現させてしまったのです。
 
「国際協力は見て見ぬふりしない心を持つこと」
 この合い言葉で、僕と成瀬さんはいつも心を共有してきましたが、今日のステージはそんな成瀬さんへ向けた「1番」でした。いつになく、国際協力に重きを置いた語りができて、熱いものがこみ上げてくる「1番」。
終わりに成瀬さんがみんなの前でコメントしてくれました。
 
「僕は何度も”地球のステージ”を見ているが、今日の1番はまたとても感動した。国際協力への気持ちと、僕に向けた桑山さんの友情にあふれていて、何度も泣けてきた」
 そう、成瀬さんがいつまでも熱い気持ちで国際協力とパレスチナについて語り続けることを願っています。
 そしてそのまま野田市の成瀬さんの自宅へ。おいしい奥様の手料理をごちそうになりました。幸せな一日。昭和52年に青年海外協力隊としてシリアに出かけられて、奥様も同じ隊時の協力隊員。シリアでともに活動され、結婚されました。そんな奥様は山形出身の看護師であり、なんと女性の協力隊員第一号。
国際協力が人と人とつないでいきます。
麗澤大学にて
最後尾、真ん中が成瀬さん
桑山紀彦

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