ダルウィーッシュ、その後

残念ですが、進展はありません。
 現地のうちの通訳、アーベッドによると、16日の夜に突然拘束されたようです。もう1週間が過ぎています。
 昨日アーベッドがダルウィーッシュの家に寄ってくれて、息子のジハードとムンザ、娘のヘバ、そして奥さんが無事であることを確認してくれました。みんな不安がっているけど、お父さんの帰りを信じている、と教えてくれました。
 これを読んでいる方の中には、そのダルウィーッシュとは一体誰なのか、という疑問があるかもしれませんね。
 一言で言えば、私たち「地球のステージ」のガザ地区、ラファ市における活動のパートナーです。ずっと一緒に活動してきた仲間であり、友人です。
 現地ではエル・アマル教育福祉財団の理事長として、特に聴力に障がいのある子どもたちのための教育、社会進出の支援を行なってきました。
 もともとファタハが優勢だった時代に政府の仕事をしていたので、ファタハ派と思われているようですが、そういった政治的な姿勢を持つ人ではなく、単に政府の仕事をしていたけれど、その時はファタハが実効支配していたためにファタハ派と思われてしまい、今回ハマスに拘束されてしまっているようです。
 現在の「地球のステージ」では3番と4番を除いて「ガザ危機篇」と称し、今回のガザ危機のことを語っていますが、そのビデオ映像の時の曲が新曲「ダルウィーッシュ」です。
 こんな事になってしまうとは思いも寄らなかったのですが、一刻も早い解放を願いながら、今日も北海道の高校で歌ってきました。
 ごめんねダルウィーッシュ、そんなことしかできなくて。
 非力な自分が情けないです。
桑山紀彦

ダルウィーッシュ、その後」への4件のフィードバック

  1. 22日 講演でダルウィーシュさんのことをお聞きし本当に心配しています。同じ人間同士が何故争わなければならないのか、そして その争いに巻き込まれ傷付くのは いつも 民間の人々 悲しいです。 こうして 桑山先生たちの活動に触れダルウィーシュさんのことも知りました。私には何も力はないけれど、一人ではなにもできないけれど、地球のステージを応援しているたくさんの力が桑山先生やダルウィーシュさんを守っていると信じています。
    気をつけて行って来て下さい。

  2. 桑山さんは非力
    なんかじゃないと
    私は思いますよ!
    願ったリ伝えたリすることで
    何かに繋がるんじゃ
    ないですかね。
    私もダルウィーッシュさんの
    無事を心から
    願っています。

  3. 自分を責めるのはやめてください!!先生は今まで培ってきた地球のステージでの活動という手段と多くの仲間がいるではありませんか?伝えましょう!!一人でも多くの人々に・・・。こんな時だからこそ焦らず、冷静に。
    「3人寄れば文殊の知恵」一人でも多くの人に伝わればきっといい方法が見つかるはずです。政治はそんなに簡単ではないのかもしれませんが、せめてダルウィーッシュ氏には強い心を持ち続けて欲しい。きっと無事に家族の元に帰れる日が来るのだと・・・。日本の仲間からのエールがぜひ伝わって欲しいと願います。

  4. いえいえ非力だなんてとんでもない!
    これぞ現状のパレスチナ。
    決して平和ではなさそうですね。
    ガザの事を忘れないで欲しい・・・。ガザの真実を伝えて欲しい・・・。
    これこそダルウィーッシュの最も望むところでしょうから、地球のステージを通して情報を伝える事こそ先生の最大の役割なのではないでしょうか・・・。
    まごころある一人の人間だから自分を責めたくなる気持ちは理解できますが、大丈夫ですよ。物理的、社会、政治的に無理でも友を思う気持ちは通じていますよ。
    そして入域出来たなら、ぜひ現在のガザの事を教えて下さい。
    無理をせず出来る事でいいのではないでしょうか・・。
    気を付けて行って来て下さいね。
    いつでも応援しています!!

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