4月の土曜日

金曜日の朝に羽田に帰国し、そのまま9時過ぎから外来やっていました。

 羽田着が恐ろしいのは朝着いて、そのまま海老名に戻って普通に朝から診察できちゃうことです。

 今後の海外予定見ているとほとんどが「朝帰り・そのまま診察」のパターン。う~ん、首都圏に出てきてこれはいいことなのかそうじゃないのか…。

 実は今日土曜日も1日診察していますが、新学期を迎えた子どもたちがたくさん来てくれています。そしてその中には中学校時代は不登校で苦しかったけれど、新しい高校を選び、自分なりに切り替えて通い始めて吹っ切れた顔をしてきてくれている新高校1年生が何人かいます。

 その子たちの顔を見ると本当に嬉しくて、この仕事してて良かったな~って思います。

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 海老名に開業して4月1日で1年が過ぎました。

 暗たんたる思いでの再開業だったけれど、思い切って一人の患者様に30分。1日上限16人という体制を続けて1年。実は多くの子どもたちが集まり、そして何人かが学校へ帰っていきました。

 日本の学校も、場合によっては「戦場だな」と思います。いつ傷つくか分からない。いつ地雷を踏むか分からない。そんな中を闘っている子どもたちの支えになりたくて、今日も外来をやっています。

 自分が生まれたこの国に、国際協力で得たことの「何か」を返したいと思う。それはまさに「心が健康になるために何ができるか」なんだと思います。明日も朝4人ほど子どもたちの診察をしたら、ひとときの休息。

 いつもは暇なはずの4月に8公演ものステージが入っていることも、良ききざしと捉えたいと思います。

 もがいていた自分の次男も、デッサン1枚でギリギリの限界を乗り越えて山形芸術工科大学に入学。学科は映像学科を専攻…。これだけでも嬉しくて涙出てきます。

 ようやく心の中に小さな花が咲いた感じの4月です。

 

桑山紀彦

4月の土曜日」への1件のフィードバック

  1. 海老名に移って「吉」と出たと思いましょうよ。
    確かに日本は地雷や爆撃はないけれども、見えない恐ろしい凶器がたくさんあります。
    だから「地球のステージ」ですよね。
    ものすごく根気のいるディフェンスですが期待しています。
    ですが、便利=過労=休業とならぬようにくれぐれも無理は戒められることを願っております。

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