先日、埼玉県元浦和市の名門「明の星(あけのほし)中、高等学校」に呼ばれました。
誰に聞いても「名門」とうたわれたその900人を超える女子生徒の皆さんは、「笑う、ウケる、拍手する、シンと聞く」の4拍子そろった、この世の楽園のような環境を自ら作り出していました。
明の星中、高等学校のみんな
その昔、函館の白百合高等学校でも同じ経験をしましたが、やはりミッション系学校のとてもいいところが前面に出ており、この殺伐とした世の中において、本当にオアシスを感じさせる素晴らしい学校でした。
すぐ近くの都立高校で行ったステージでのすさまじいまでの荒れ具合を思い出して、完全にめまいがしていました。
グランドや廊下のゴミのすごさ、何かを「聞く」ということとは無縁のざわついた体育館、殺伐とした暴力と愛や優しさとは無縁の都立高校。いったいどうなってしまったのか、とうちのスタッフ誰もが思ったあの日から、そう時間が経たず、しかもすぐ近くの別の高校では、こんなに愛や優しさ、そしてゆとりに恵まれているとは。
でもどちらの学校でも、やっぱり先生は一生懸命努力し、そして親たちはそれでも何とかならないか、と思案しているのだと思います。そんな大人たちの気持ちが伝わらず、暴走する子どもたち・・・。
そんな今日、先述した昨年苦労した京都の中学校でステージがありました。
今年の生徒たちはすごくがんばった。ちゃんと聞けたし、会場を静寂が包んでいました。ほんのごく一部の荒れた生徒が、それをひっくり返そうと、がちゃがちゃしたり、物音を立てたりしたのに、完全に封じ込めていました。
つまり全体が「聞くぞ」という雰囲気になってまとまっていたので、一部の生徒は、それをひっくり返せなかったのです。これぞ、生徒たちが持っている力。先生や桑山が壇上から何を言っても、ここまでは無理です。
やっぱり同級生こそ、力を持っている。そんな素敵なリベンジになりました。
その裏には、昨年の「聞けなかった」出来事を受けて、学年の先生たちが立ち上がり、「なんかせないかん」と奮闘されたその力が、そこまで生徒さんをまとめ上げる原動力になったと思います。
こうして、熱意ある先生たちに知らない間に支えられて、生徒たちはいい力を出していくのです。
これからもいろんな学校でステージをやっていくのだと思います。
でも恐れません、きっと熱意ある先生がいて、そして「何とかしたい」と思っている生徒たちの力を借りることが出来ると信じているからです。
そんな1日3回のステージの日が終わっていきました。
始まった。「頑張って!」終わった。「お疲れ様です。」送ったエールは届いていますか?一日3回のステージ、聞いただけでも、めまいがするくらい超ハード。眠る時間も無いくらい・・命がけですよね。どれだけの犠牲を払って成り立っているのかと言う事を考えると私は涙が出てきてたまりません。皆さんきちんと話を聞きましょう!話を聞くと震えるくらい心が痛みます。しかし相手は成長途中の中学生・すぐにキレ、自分本位の子供です。環境の力は良くも悪くも大きいものだと思います。でも心の中までは見えないのでは・・・あきらめないで信じて下さい。そして自分(地球のステージ)の力も信じて下さい。 急に寒くなりました。風邪ひかないでくださいね。疲れたら休んで欲しいと願いますが叶わないものでしょうか・・
無責任ですが心配でたまりません・・ステージの皆さんをいつも応援しています。エールを送り続けますからね!
毎年ありがとうございます。宇治中学校の大西と申します。今年は文化パルク城陽に続いて2回のステージを聴くことができ嬉しく思っています。
今年は,宇治中学校としては初めての午前中講演,しかも急に寒気がやってきた朝の体育館ということで心配をしていました。本来の桑山さんの意に反して?かもしれませんが,今年は昨年の教訓から前日に,ステージ4に出てくる国についての簡単なガイダンスを各クラスで行いました。客観的な事実に絞り,その国はいったいどこにあるのか?の予備知識はあってもよいかな…と考えました。当日の午後の授業で実習室に早くやってきた3年生の女子に「今年のステージはどうだった?」と尋ねたところ,「事前学習があったからわかりやすかった。」と答えていました。もっとも授業に人一倍早くやってくるやる気ある生徒ですから,事前の学習があってもなくても,しっかり聴けていたと思いますが…
JOCV8-1から帰国10年が過ぎました。私自身が生徒たちに伝えたいことと,伝わることのギャップに戸惑うこともあります。しかし,語りたいこと,伝えたいことの想いは色あせることはありません。桑山さんのステージで映像を見るたびに私自身の貴重な2年間の日々を思い出します。
単なる風景ではなく,固有名詞につながる映像からのあふれる想いが私にはいつも伝わってきます。ますます寒くなりますが,風邪などひかれませんように!ありがとうございました。また,来年お会いできることを楽しみにしています。