活動記録~その10

今日は日赤の皆さんが南中避難所の前に大きな「遊び場」を作って下さり、本当に助かりました。そしてなんと今日は阿部裕先生のところから臨床心理士2人が加わって下さり、頼もしい限りです。ずっといて下さる長澤さんに今日から津田さん、湯浅さんが加合流して臨床心理士3人!盤石の体制です。
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(向かって左より、コーディネーターで入ってくれたかわのべちゃん。長澤さん、津田さん、うちのつかささん、西藤医師、湯浅さん)

 低学年の子どもたちを中心に10人が集まりましたが、やはり時々イライラした感じの子どもに接しました。明らかに急性ストレス反応を呈している感じ。気になるところです。明日、明後日と3人体制で臨むので子どもたちの心の状態の把握と、そのケアに努めていきたいと思います。

 そして今日から3日間、神戸の西藤先生という精神科医が入って下さいました。阿部裕先生→植本先生という「多文化間精神医学会」の仲間たちのつながりによって得られた医者のつながりの輪です。

 久木野地区で巡回診療で3人の診察をしましたがこころのケアのテーマはまだまだ予断を許さない感じです。

さて、東ティモールです。

 今日は健康推進員の皆さんが集まって、年に数回の能力強化研修の日でした。
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(郡の隅々から50人余りが集まりました。もともとは普通の住民の皆さんです)

 エルメラ県ハトリア郡の7つの村をカバーして、健康推進員を育成している「地球のステージ」。JICAの草の根技術協力の資金を頂き、JICAと共に行っているこの事業はもう3年目に入りました。険しい山間部の広大なハトリア郡の隅々から「この人!」と見込んだ50人余りの健康推進員が郡の中心部、ハトリアビラの郡庁に集まってみっちりと能力強化研修を受けました。今日のテーマはマラリアとデング熱の違い。結核の予防と治療法。あっという間に午前中が過ぎました。午後からは身体や衣服、住まいを清潔に保つことで、どれほど病気が予防できるかを「パネル・シアター」という手法を用いて、住民に伝える、その技術を学びました。
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(パネルシアターの方法の研修です)

 パネル・シアターはフェルトの生地の土台に、ベルクロでくっつく様々な「絵」を貼り付けながら、「清潔にすることがどうして大切か」を気づいてもらうような「語り」を組み立てていくものです。健康推進員の皆さんは元々普通の住民です。その普通の住民だった人たちに、こうして知識を伝えることで、その村の「核」となるようなヘルス・ボランティアを育てていくという活動。

 とても和やかかつ、熱気のあふれる雰囲気の中で1日のカリキュラムが進んでいきました。
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(JICAの草の根技術協力で行っています)

 熊本でも、東ティモールでも健康の「弱者」になってしまっている人に、もう一回身体や心の元気さを取り戻してほしい。そんな願いで続く「地球のステージ」の活動。私たちは「地球のステージ」の英語名に「Frontline」=最前線という名前を使っていますが、常にそんな「最前線」でいたいという思いでおります。

 こちらの現地駐在、菊地陽さんは常にいい動きをしていますが、今日はそんな陽さんと明ちゃん含め、なんと在東ティモール日本大使、山本ご夫妻にご招待いただきました。30年近く国際協力に関わっていますが、初めての大使公邸での食事会に呼ばれ、大変光栄でした。
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(向かって左からJICA鵜飼所長、陽さん、山本大使、桑山、大使婦人、明ちゃん)

 気さくな大使ご夫妻。そしてJICA所長鵜飼さんも来て下さり、国際協力がもっともっと盛んになるといいという会話の中、時間が過ぎていきました。

 最後に、桑山が制作した4分ものの東ティモールのドローン映像「Timor Days」を見ていただき、この国の美しさをみんなで確認できたように思います。

 明日、4月30日東ティモールを出国し、5月1日朝羽田着。そのまま海老名のクリニックに戻り1日診察。2日も診察と三田高校のステージをこなし5月3日の一番機で熊本に入り5月6日の朝に九州を出ます。

 勝負のゴールデンウイーク3日間の熊本支援。皆様からの本当に厚いご支援を頂いて活動は順調です!

桑山紀彦

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