ヨルダン国内のシリア難民

エルサレム事務所に滞在した後、15日の朝、国境を越えてヨルダンに入りました。
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 ヨルダンではいつも一緒に仕事をしているNICCO(日本国際民間協力会)のシリア難民支援に関わっています。ここでも心理社会的ケアを展開しているのですが、その現地スタッフのスーパーバイズを引き受けてもう7~8年になります。今日もまずはスタッフみんなと来年度事業の確認、修正と心理社会的ケアの基本概念を確認しました。
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 今、国際協力では心理社会的ケアは非常に流行していますが、やり方を間違えると単純なレクリエーションの様相を呈してしまいます。そこを常に意識しながら心理社会的ケアの方法論を学んでもらっています。

 その後、ザアタリ難民キャンプに入りました。
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 1年前よりもはるかに巨大になっているシリア難民が暮らすこの難民キャンプは、いろんな問題を内包しながらヨルダン国内にあります。

 NICCOはここで子どもたちに心理社会的ケアを提供しています。現在は「演劇」を中心に活動を行っていますが、2月末の最終発表会を控えて熱心な稽古が続いていました。
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 やはり、子どもたちの真剣な姿は大人の心を動かします。

 よく育ってきた現地スタッフと共にシリアの子どもたちと触れていると、大人の愚かな戦争により、こうして故郷を追われてしまっている実情をしっかりとつかんで、自分たちが出来ることをしていかなければならないと、改めて深く思ったところです。

桑山紀彦

ヨルダン国内のシリア難民」への1件のフィードバック

  1. ブログを見る度に、難民もなく、飢えもなく、紛争もなく、おまけに緊張もない日本に於いては、何故心の折れ曲がったような無味乾燥な出来事が頻発するのだろう?と思ってしまいます。

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