フィリピン~在りし日のスモーキーマウンテン

今日は自分の国際協力の原点、フィリピンに戻ってきました。

 これでフィリピン渡航は40回を優に超えていると思います。6年間事務所を置いてきたこともあるし、その後何度も撮影に入っているのも事実です。

 今回はフィリピン人と結婚されてこちらで事業をされている美砂さんという仲間の紹介でTezさんというコーディネーターさんと共に、初期のスモーキーマウンテンを再訪しました。
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 既にその山には緑が戻り、空撮するとその山の大きさと共に、緑の力の偉大さがわかってくる感じです。

 今回フィリピンに初めてドローンを導入しました。

 Tezさんと共にバランガイ・キャプテン(自治会長さんのような存在)に元へ出向き、空撮の許可を得ます。みんなとっても興味を持ってくれて「やってよ!」という感じなのが助かります。
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 トンド川の向こうに巨大なビル群。マニラという町の光と影が見えてきます。でもそれは豊かさ、貧しさではなく、人の生き方の陰陽です。巨大なビル群の中でエアコンに震えながらデスクワークをすることも、このトンドでゴミの仕分けをすることも、その人の「意志」であるならば、そこには尊厳があります。今回この第一期スモーキーマウンテンの人々の生きる力とたくましさに触れて、やっぱり人は逆境の中を生き抜こうとしている方が、光るなあ、と思いました。
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 その後、Tezさんのご両親の住むマラテの下町に行き、「普通のフィリピン人の暮らし」を撮影させてもらいました。逆光となった太陽が美しく、都市のエネルギーを写し出していると思いました。

 今回は新しい「フィリピン篇2」の動画映像制作ですが、ドローンを多用することにより、今まで見たこともないような「立体のフィリピン」が見えてきます。
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 マニラ湾の夕陽も、ロエナスと出逢ったあの日のように「雲がなく」沈んでいきました。

 

 明日は車を7時間以上飛ばしてルソン島北部の世界遺産「イフガオの棚田」へ。

 ここには協力隊の濱田さんが活動されています。映画「クロスロード」の舞台となった地でもあります。

 濱田さんやその職場である「世界遺産保護事務所」は、このドローン撮影を切に願ってきたとのこと。そんなお役に立ちたくて急遽予定を変更して協力隊、濱田さんの元へ。朝4時出発です~。

 では、またフィリピン報告しますね。

桑山紀彦

フィリピン~在りし日のスモーキーマウンテン」への3件のフィードバック

  1. 時と共にフィリピンも発展していますが、それでも貧困の影がまだ多くあるのでしょうか?
    「コロスロード」のイメージを実感できるようなショットを期待しています。

  2. マニラ湾に沈む美しい夕陽を見て、たくさんの思いを感じます。
    ドローンでの撮影で、どんな風景を見せてくれるのか楽しみですね。
    私は、購入したCDを聴き続け、同時に映像がよみがえってきています。
    生まれてきた歌達に、ありがとう、と言いたい気持ちです。
    今日、さっそく学校で『地球のステージ』について語り、公演呼びたい!と話してみました。いろいろと段取りがいりますね~
    まずは、『はじめの一歩』です。地球のステージ、桑山さんの歩み、本当にすごいです!!

  3. 桑山さまの国際協力の原点。
    写真を見るだけで、貧富の差を感じ取れるようです。
    それに引き替え、穏やかなマニラ湾と沈む太陽・・・・。
    今後ドローンでの撮影に期待しています。

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