いのちを語りつぐ会~2年目

今日は「いのちを語りつぐ会」でした。

 昨年から始まった文部科学省からの委託事業。当時文部科学省に出向されていた、横浜の熊切先生との話し合いの中で始まったこの事業。ぜひ文部科学省の担当の方にも観に来ていただきたいほどすごい内容になっています。

 冒頭の小齋館長の言葉が素晴らしかった。この会の目指すもの。5年目の今、何をするべきなのか、その方向性をしっかりと言葉にしてくださいました。

 そして圧巻は大川ゆかりさんの語り。
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 名取市文化会館大ホールで300人以上の皆さんを前に一切動揺することなくきっちり32分で語りを完成させるそのご姿勢もさることながら、毎回新しい話しを加えられて、常に進化する「語り部」です。

 今日は大川さんが話していらっしゃるその時に、ホールの上のところをひらひらと飛んでいる”蝶のようなもの”を何人もの人が見ていましたが、絶対に亡くなった駿君がサインを出していたのだと確信しました。奇跡は起きる、まさにそれを実感しました。

 そして大川小学校の佐藤敏郎先生のお話。その流れるようなお話の組み立てもすごいですが、今日はそこに只野哲也君と、紫桃朋佳さんが入って下さいました。
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 哲也君は高校1年、朋佳さんは高校3年生です。

 この世代の高校生が語っている姿もまた圧巻でした。和気藹々と話を進める敏郎先生。全てが哀しみと意志、過去と未来との共存の中にありました。

 丹野さんの締めの言葉。いつも丹野さんはみんなの気持ちにより添った言葉を紡いでいきます。

 こうして2年目の「いのちを集り継ぐ会」が終わっていきました。主催している自分が言うのも変ですが、これほどまでに天に昇っていった子どもたちに近づこうとしている人々はいないと、強く思いながらの1日でした。

 それに花を添えるように、岐阜から翠先生、砺波から柳瀬のお恵ちゃん、つくばから飯野さん、小美玉からさつきさん、岩手から天佑さん、八王子から赤木さん(弾まるさん)、御殿場から方壁さん。
 「地球のステージ」を常に支えて下さっている遠方の皆さんが駆けつけて下さいました。

 「地球のステージ」はこれからも、こうして震災・津波支援を続けていきます。

 一番頑張った、うちの担当桑島愛希子(桑ちゃん)に感謝。そしてそれを支えている武田さんもナイスアシストでした。

桑山紀彦

いのちを語りつぐ会~2年目」への4件のフィードバック

  1. いのちを語りつぐ会に参加させていただきました。
    それぞれの皆さんは、肉親を亡くされても、こうやって役割を感じ、前に進んでおられます。
    大川さん、丹野さんのお話しは、あの日、どんな事が起きていたのか、そして4年以上の長いときを、どんな想いですごされたのかを、感じさせてくださいました。
    桑山さんのコメント「被災していなくても、寄り添うことはできる・・・。」私も、同じ思いを感じました。
    遠方から、たくさんの方が参加されていましたが、御殿場からは、ともちゃんもいらしてましたよ。
    帰りの常磐道は、線量が4.3ミリシーベルトでした。

  2. 今回の『命を語り継ぐ会』とても濃厚で、優しい会でした。
    私たちも、被災はしていませんが、これからも、寄り添いたいとおもいます。
    今回は、一人参加でしたが、丹野さんをはじめ、いろいろな方にお世話になりました。
    有り難かったです。
    勝手に、第2のふるさとのように思っている私です(*^.^*)
    ありがとうございました♪

  3. 語りつぐ会は継続しなければならない重要な意味を持っています。
    時間の経過と同時に記憶が薄らいでいく厳しい現実に皆様のご苦労は
    増すと思いますが、ご活躍を祈念いたします。

  4. 語り継いで人々の記憶に残すという重要な役割を担う皆様が、いつまでもお元気でご活躍できますことを、
    心から願っております。

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