静岡伝説、今年も!

静岡市に竜爪中学校があります。

 体育館の床に音響と映像のケーブルを敷設した時、1人もそれにつまづかず、

「こんなに周囲に気を配れる、”できた”中学生がいるんだ」

 と、音響の中西さん、小口さんとびっくりしたものですが、その中学校にいらっしゃった笠井先生が異動で清水6中にいらっしゃいました。静岡伝説とは、どこへ行っても静岡の子どもたちはちゃんと聴けるという伝説です。

 たくさんの中学校がある静岡市。時には落ち着かない中学校に出逢うかもしれないと思うのですが、いい意味でそれは常に裏切られ、「課題がある」と思われる学校であってもちゃんと聴いてくれます。

 この清水6中は、その拍手に感動しました。

 まず拍手に「芯」がある。そして力があるのにキレがいい。まさに拍手の理想のような音を響かせて、今日のステージについてきてくれました。
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 そして外気温23度、体育館の中がこの時期なのに30度近い暑さになっていく中でも、中学生のみんなは身じろぎ一つせず、最後までついてきてくれました。またしても「静岡伝説」。公演が終わって笠井先生がとても嬉しそうにしてくださったこと、そして校長先生が、

「今清水6中が立ち向かおうとしている課題にぴったりの内容で、本当に感謝している。」

 と言ってくださったことが何よりのご褒美でした。

 清水6中、来年も会いたいね!

 これまで19年間、ずっとメインのギターはオベーションというメーカーのものでした。

 けれど昨年その本拠地であるオベーション・USAがニューハートフォード工場を閉鎖し、韓国工場のみの生産となりました。そしてこの日本では10万円以下の入門用オベーションしか販売されなくなった今、ヤフオクでも中古のオベーションはそれがMade in USAであれば高値で取引されるようになってしまいました。

 全国に7本のオベーションを音響スタッフにお預けしている今、今後は中古のオベーションUSAをヤフオクで見つけるしかないかと思っていたのに、なんとアメリカのAmazon.comでオベーションKoreaだけれど最高品質のものを日本に届けてくれる販売店を見つけたのです。

 それがついに2週間の太平洋を越える旅を終えて、先日名取に着き、今日は初めて電気を入れて公演で使う日となりました。Made in USAではなくても、スペック的にはそれと同等のもの。どんな音で鳴るかと思い本番に臨みましたが、みごとMade in USAと同等の音で鳴りました。

 これは使えます。

 お値段はUSAモデルの半額。でも、音質は同等。これがオベーションが生き残りをかけてUSA工場→韓国工場に拠点を移し、より安い価格で勝負に出ようとしてきた一つの結果です。でも音はいつものオベーションでしたから、この会社の戦略は間違っていなかったということです。

 ヤフオクで割に合わない中古のオベーションUSAモデルを買うよりも、思い切ってAmazon.comでオベーション・コリアモデルの最高スペックモデルを購入した方が、安くてすむし、かつ新しい楽器で所有者になじみやすいと思います。

 通販とは恐ろしい。個人でもアメリカで販売されているものを購入することができる時代になっています。

 これからもオベーションとの付き合いは続いていけそうです。
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桑山紀彦

静岡伝説、今年も!」への2件のフィードバック

  1. 楽器一つにも目こぼししない心配りがあるんですね。
    クォリティを大切にする心意気が伝わりました。

  2. 「静岡伝説」県民性でしょうか。この狭い日本の各地でそれぞれ違うようですから。
    狭いと言いながら、ステージの移動距離は長いですよね。
    一日2公演、同じ県内でも場所が離れている時もあるのに・・・・、
    しかし、7本のギターで多少理解できたかもしれません。

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