京都の宇治に、11年続いている中学校があります。
木幡(こはた)中学校。実に2005年から今年で11年目のステージになりました。
もともとここにいらっしゃった中江先生が始めて下さったこの木幡中学校ですが、中江先生が転任されてもずっと続いている、本当に素晴らしい中学校。しかも、この4年間は午前中に2学年のみ「ステージ1番」。午後から3学年のみ「ステージ2番」という2ステージ構成で、学年を分けて公演を開いて下さっています。
これは非常に理想的ですが、公演経費がかさむためになかなか実施は難しいにもかかわらず、木幡中学校はずっと継続して下さっています。そしてこの11年、いろんな木幡中学校を見てきました。とっても「困難」な時期もありました。けれど、今回の2年生も3年生も背筋がぴんと伸びて、私語一つもなく、拍手もいい音響かせてくれて最高のステージをさせてもらいました。
まさに学校とは「いきもの」です。決して立ち止まらない。そして人間同士がぶつかって、その相互作用で色んなものが生まれてくる。それは時に不安や怒りであったり、時に愛情や優しさであったり。
今の木幡中学校は生徒さんたちがその相互作用で、愛や優しさをつくってくれています。校長先生が言いました。
「脳みそで考えているうちは、たいしたものはできない。心が動いた時に、大きなものが出来る。」
3年生の公演が終わった時、国際理解担当の先生が語られました。
「1年2年と大変”指導困難”であった女子生徒がいました。どう接していいかわからないことも多かった彼女が3年生の時「地球のステージ」を見ました。公演後彼女が言いました。”先生、人間は変われるってことがわかりました。私は1,2年生の頃、何バカなことやってたんだろうって思う。私、今から変わります。”
そして彼女はみるみる態度が変わり、勉強も一生懸命して高校に入っていきました。彼女の卒業式の時、1,2年生の担任とみんなで集まって写真を撮りました。子どもが目の前で変わっていく、そんな姿を見せてもらいました。それが、私たちにとっての「地球のステージ」なのです。」
本当に、素晴らしき木幡中学校。生きている子どもたちが通うからいろんな時期があり、それをたくさん経験してきたけれど、それが故に僕もいろんなことを学び、強くなってきました。それはこの木幡中に育ててもらったと思うのです。改めて中江先生、校長先生、そして心ある木幡中学校の先生たち感謝すると共に、いろんなことを教えてくれた木幡の子どもたちに感謝、感謝です。
木幡中に栄光あれ!
桑山紀彦
この中学校は地球のステージを見て考えろ~ではなく、ともに学ぶ教材として利用したのでしょうか?
素晴らしい教育です。
暗闇の中の生徒たちの写真からも、皆さんの真剣さが分かります。いいですね、最高のステージなんて!!
中江先生どこかで・・・・と思いましたら、10月24日のブログに登場の先生ですね。
先生が転任されても毎年継続されているとは、校長先生はじめ、他の先生方の心の広さを感じます。
また、先生ご自身は新任地でもステージを開催。多くの先生方の熱意はいつか、きっと実を結ぶと信じています。
校長先生が「・・・・。心が動いた時に、大きなものが出来る。」と仰ったのに・・・・。
私の場合は、人によって心を動かされ、そして、自分の意志で心が動いた証として、
ほんの小さな行動ですが、コメントを書かせていただいています。
きっと、頓珍漢なコメントが多いのではないかと思いますが、ご容赦ください。
これを書いている途中で、次のがアップしてしまいました。