東ティモールに入りました。
現在「地球のステージ」は英語名「Frontline」として活動しており、事務所はディリ市とグレノ市の2都市にあります。ディリ事務所は2000年からずっと関わっているバイロピテ診療所の中にあります。
この病院にはもちろんダン先生がいます。
今日も元気なダンに逢いました。パレスチナのダルウィーッシュが亡くなった今、ダン先生はいつまでも元気でいていただきたいこの国支援の要(かなめ)です。僕たち「地球のステージ」は常に「人」を応援してきました。
東ティモールはまずこのダン先生を支えること、そして現地事務所代表のアイダ医師を支えることです。
ダン先生はいつもより元気に見えました。昨年12月に会って以来の4ヶ月ぶりですが、少々ダイエットが成功したのかスリムとなり、いつものように熱く語ってきます。
「最近の東ティモールはとても良い感じになってきている。しかし相変わらず人々は貧しい。ちゃんとした医療が受けられない人がたくさんいる。ワシはこれからもこの国の医療の発展に全勢力をかけていく。それがワシの役割だからな。」
変わらない、ダン先生がそこにいました。
患者さんは相変わらずとても多いですが、なんとマラリアが激減して、昨年はなんと「1ケースのみ」だったと聞きます。なぜか、それはまた後ほど。
明日から山に入って母子保健、そして診察です。
雨期の残りの雨雲はありますが山は赤くなりつつあり、乾期の到来が感じられます。今回は空撮機材ドローンを2機持ち込んでいます。
今まで見たことのない、空からの東ティモールをステージで届けるため。
美しい自然と優しい山の人々。でも、健康が損なわれるとそこは大変な世界。
私たち「地球のステージ」に何ができているのか、日々現地駐在の菊地陽さんの戦いの日々があります。
桑山紀彦
患者さんの服装を見ると、心なしかこの国が少しずつ前進しているように感じますが・・・。
だとしたらうれしいですね。