ガザ現場報告~宗貞No.1「ガザスタッフ研修セミナー」

占領が続くガザ地区に暮らす子どもたちの心のケア(Psychosocial Care Program)は、東日本大震災の名取でも行なってきた「スカイルーム」と同様、集団活動によるワークショップです。

現地プロジェクトマネージャーの前田那美子のもと、スタッフ地元スタッフのヤシーン、ラーエッド、マフムードがファシリテーターとなり毎日のようにプログラムを実施しています。

そんな彼らの指導に宗貞(ケンケン・むねさん)が派遣されて、これまで3回のスタッフ研修セミナーを実施しました。

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セミナー開始の様子

作成した英語のプレゼンテーション資料と共にセミナー開始!

宗貞の日本語を→前田が英語やアラビア語に通訳→アーベッド氏が咀嚼して通訳→スタッフが聞く。という流れ。

スタッフからの質問や発言はその逆なので、1つの会話も非常に時間がかかります。ですからPowerPointプレゼン資料もたった10枚程度ですが、内容はじっくり1時間以上かかります。

なぜなら皆さん「学びたい」意欲がとても強いからなのですが、まるで松岡修造か宗貞研か!というぐらい“熱い”です!

真剣に説明を聴くだけでなく気になるところは積極的に質問が出てきます。また、途中でもスタッフ同士で議論しながら互いの共通理解に繋げていたり、アイデアを出し合いながらぐんぐんワークショップを作り上げていきます。

説明を聴きながらも既にワークショップの様子が想像できているので、自分の役割や関わりをシミュレーションしながらものにしている・・・固い頭で学習するのではなく弾力を持って全身で吸収しているので、説明のフィーリングだけでも伝わっており、リアクションが良く合います。本当に1を伝えたら2も3もわかる理解力の高さ!想像力の豊かさ!勘の良さ!

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セミナー中スタッフの様子

向かって左から前田那美子、アーベッド、ビサーン(ボランティアさん)、ヤシーン、ラーエッド

さすが現地スタッフ!参加している子どもたちが毎回のワークショップを楽しめている理由がよく分かりました。

ほんと桑山さんの周りは良いスタッフがいるなぁ~。そう感じます。

スタッフみんなが「ずっと続いている占領と空爆や攻撃で辛く被害に遭っている子どもたちの心のために」との強い想いや心のケアの必要性を感じており、プログラムレベルの高さや効果を認識しているからなのでしょう。

毎回セミナー最後は「シュクラン~シュクランカティール!(ありがとう~ありがとうございます!)」と共に笑顔で感謝。彼らと同じ方向に進む活動が出来ている実感を得ながら、私も彼らの姿に学ばせていただきました。

ガザ地区・ラファ事務所 宗貞 研

ガザ現場報告~宗貞No.1「ガザスタッフ研修セミナー」」への1件のフィードバック

  1. 「不思議な石」で、こどもたちを相手に、素晴らしい活動を見せてくれました。
    パレスチナでも、ケンケンの力を発揮して、活躍を期待しています。

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