被災地の中でのステージ

今日は津波被災地のど真ん中、宮城県石巻市、牡鹿半島にある牡鹿中学校のステージでした。

 途中、協力隊OVの菅野さんが渡波のお母さんと一緒に立ち上げた「ワタママ食堂」に寄ってお弁当を買いました。

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 温かいお弁当。これで400円だからびっくり。明るい声のお母さんたちが素晴らしい食堂とお弁当屋さんを展開しています。ぜひ皆さんもお寄り下さい。グーグルマップでも「ワタママ食堂」出てきます。

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 さて、牡鹿中学校校長の増子先生とは長いお付き合いですが、ご自身が石巻市立湊中学校の教頭先生でいらっしゃった時に被災して、命からがら生き残った先生です。その後門脇中学校に移られてから3年間呼んで下さり、今回は校長先生として牡鹿中学校に赴任されていたのでした。

 牡鹿中学校は震災の一年前牡鹿半島にある3つの中学校が一緒になってできた新しい中学校です。でも新制一年後、津波に襲われました。鮎川という豊かな港町にありますが、少し高台にあったので避難所となってきました。鮎川の町はまだまだ復興の途中で平たいままでした。

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 今日は世界の国々をめぐりながら「どうやって困難に向き合うか」というテーマでステージを組みました。なかなか直接的な津波の話はできませんが、世界の出来事に触れながら「みんなはあの津波にどうやって向き合ってきたのか?」と問いかけながらすすめました。

 その後大川小学校にお参りして、久しぶりに佐藤敏郎先生のお宅におじゃましました。

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 6年生でなくなったみずほさんに手をあわさせて頂き、いつもの居間に入ると、いつものようにおばあちゃん(敏郎先生のお母さん)が、ご飯をごちそうして下さいました。今日はキノコのたくさん入ったおそば、そしておでん。いつ食べても心のこもったおばあちゃんの料理は最高です。みずほさんも、お姉ちゃんのそのみちゃんもこのおばあさんのご飯を食べてきたのでしょう。もちろんお母さんのかつらさんもお元気そうでした。

 敏郎先生、今は「一六歳の語り部」を支えながら、ご自身の公演でも全国を飛び回っています。なんとも幸運なことに今日はご自宅にいらっしゃいました。

 これからも機会あるごとに、訪れたいと思います。

 明日21日(土)は1月の「大川伝承の会」です。10時と14時から大川小学校の現場で大切な語りがあります。ぜひおいで下さい!

 

桑山紀彦

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