心が温かくなる同級生たち

昨日の夜はふるさと、飛騨高山で高校時代の同級生で集まりました。

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 同窓会のようなものではなく、内輪で集まる仲間たちに入れてもらえたものです。高山西高等学校で社会を教える脇田先生に連絡もらったときはうれしくて、ずっと楽しみにしていました。

 1月1日の夜というのもすごいですが、同じ年齢の同窓生たちとは全く気を遣うことなく接することができて、本当にわくわくします。今回集まったほとんどの仲間が故郷飛騨高山に還っています。親父の代からの会社を継いだ浜やんや岸田君などはもう「社長」さん。でも、みんな一生懸命自分の人生を歩んでいます。

 そんな中、またしても桑山君(くわやん)の恐ろしい話が出てきます。

浜やん「そういえば、くわやんが学校から失踪したとき、みんなで捜しに行ったよな~。」

藤やん「そうそう、1年生の時やったなあ。くわやん、高山市内の民宿に立てこもったよな~。」

桑山「え?何それ、そんな事ってあったっけ?」

浜やん「忘れたんか?何やら訴えたいことがあるとかいって、学校からいなくなったんやぞ。」

桑山「あ”~何か思い出してきたわ・・・。」

岸田君「みんなで探しとったら、民宿で休んどるくわやん見つけて、“学校にかえろう”って言ったら、カッター持ち出して、“それ以上近づかんといてくれ”って言ったよな~。よく覚えとるわ~。」

桑山「・・・」

藤やん「くわやん、いろいろ悩んどったでなあ。」

 う~ん・・・。でも高校の体制に反発を感じ、学生の自治権を要求して立てこもった覚えがあります。そして瀕死だった文芸部を立て直すための予算要求も、先生によって蹴られたという覚えもあります。

 なんだか、なつかしいです。


まだ話しは続きます。

浜やん「でもくわやん、2年生の時“クラスのためになるんや!”とかいって、クラスの仲間を題材にした同人誌創っとったなあ。」

藤やん「あ~、”ひゃん”って名前の雑誌な。あれくわやん創っとったんやでなあ。大したもんや。」

浜やん「あの中で、”池戸の記事を書いてくれ”って頼まれたのに、期日に間に合わんもんで、くわやんの家に行って謝ったら、“よく来てくれたなあ”ってもてなされたぞ。あん時はホッとしたわ。」

桑山「そらあ、友だちのおらんかったオレにしてみりゃあ、うれしいもんや。」

浜やん「どうもくわやんは、“友だち”の概念が厳しすぎるんや。みんなはくわやんのこと友だちやと思っとったのに、くわやんのほうの“友だちの基準”が厳しすぎて、それで“友だちおらん”って思っとったんでないのか?」

桑山「な、なるほどな~・・・。」

浜やん「でも、あとでな、河に流されて行方不明になった池戸のその記事読んで、奥さんに”いや~、”ひゃん”の浜田さんのうちの主人について書かれたもの見て笑いました~。めちゃくちゃ、こてんこてんにけなされていましたね~。”って、いや~ヒヤヒヤしたぞ。仲がいいから書けたんやってこと、解ってもらえてんのかなあ・・・。」

う~ん、みんないろんな想いで生きている・・・。


 久しぶりにあらぴーにも逢えました。高校時代、大好きだったあらぴー。

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 でも、彼女はずっと高校時代から付き合っている同級生がいて(いま飛騨地方で学校の教頭先生してます。)、僕とは“友だち”でした。「友だちなんていない」と思っていた僕が唯一“仲がいい”と思っていたあらぴー。どうも、男の友だちはいない(はず)なのに、女の友だちは(ちゃんと)いたんですね。

「そういえば3年生になると、くわやんに、いっつも数学教えてもらうために私のGクラスからくわやんのAクラスに通ってたなあ。くわやん、本当に数学好きだったもんね。」

 淡い恋心でしたが、数学を教えてあげられることで、少し納得していたんでしょうね。

同級生と会うと元気が出て来ます。

浜やんが言いました。

「津波や、世界の問題と関わり続けているお前に、オレたちはいったい何ができるんや?」

「それはなあ、こうやって故郷に帰ってきたときにみんなと会えて、あの頃の話し、いまの話し、これからの話ができたらそんな幸せはないよ。」

「そうか、それやったらオレたちもできるこっちゃな。よし解った。まかせとけ!

 ただし、ぜったい死ぬなよ。」

「・・・、うん。ありがとう。」

年に1回もないであろうお酒を(ほんの少しだけ)飲み、同じユニクロのジャケットだからお互いまちがえたまま着て帰ってきたので、結局つかっち(塚越君)に返しに行った流れでそのまま二次会にも残ったりと、よほどうれしかったのか普段しないことをしました。

 でも、それほどリラックスできたのです。

岸田君が言いました。

「なんとか俺の息子が関わっている山梨の学校でステージ呼びたいで、待っとってくれ。」

 そんなふうに言ってもらえるようないいステージをこれからも続けたいと思います。

 このすてきな仲間と会って思うのは、人はますます謙虚でなければならないということ。同級生たちはテレビや新聞に出たりする僕のことを「すごいこっちゃ」と思ってくれているようですが、そんな事はない。みんな生きているだけで「すごいこっちゃ」。

 だから、そんなみんなにいつも声をかけてもらえるような謙虚な人間でいたいと心の底から思いました。

みなさんはどんなお正月ですか?

桑山紀彦

心が温かくなる同級生たち」への3件のフィードバック

  1. 明けましておめでとうございます。
    ゆったりとしたお正月を迎えられて 良かったですね!
    私も 年に一度宿泊喋り会(八人会)の友がいます。
    やはり高校の同級生。話をするとその時代にタイムスリップします。
    自分が思っていた自分と、友 から見た自分が違っていたことが 多々ありますね。それで いいんだよね。
    人は一人で 生きているわけではない。だよね。
    今年も 細々と 応援しますね。

  2. 私の高校のクラス会も50数年続いています。
    社会に出る前の仲間ですから、上下関係がなく気持ちに隔たりを感じないとみんなが言います。
    だから現在のおかれた立場を忘れて謙虚にフラットな気持ちになれ、明日へのエネルギーをもらえます。
    仲間とは良いものです。

  3. 役職名や苗字でなく、名前の呼び捨てやあだ名で呼びあえる友達っていいですね。大切にしたいので、そんな友だちからの誘いは断われず、毎年、同級生ゴルフコンペに出てブービーメーカーになってます。

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