名古屋の親友

僕には、名古屋に親友と呼べる一つの人物がいます。
 彼とは20歳の時、インドで出逢いました。
 カルカッタのホテルパラゴンで出逢った時、彼は同級生の女性2人と旅をするふしぎな人でした。しかも愛知県立芸術大学という、「芸術肌」の人だったから、余計に印象に残りました。カルカッタの郵便局でコレクトコールをしようとして順番待っていたら、どうも日本人らしき人がいるので、声をかけた事が始まりでした。
 彼の名前は春日井誠といいます。一旦別れたのですが、なぜかふしぎと10日後くらいにカルカッタのパラゴンで出逢い、その後バンコクへ一緒に戻って、当時はまだぜんぜん知られていなかったコ・サメット(サメット島)に4人で遊びに行きました。そして日本に帰ってきてしまったので、ほんの短い時間の出逢いでした。でも、ぞれからもずっと連絡をとって、どんな事でも話せる友になっていきました。
 その後彼は教師となり、特に障がい児教育の専門家として美術を教え、その一方で絵を描き続けています。
 彼の独特な画法は素晴らしく、1階のクリニックにある絵はみんな春日井誠画伯のものです。
 昨日はJICA中部を場所にして、JICAの「なんとかしなきゃプロジェクト」の一環としてステージを行いましたが、そこにも来てくれました。
 お互いそうやってちょくちょく行き来をして、なぜか合うとホッとする男友達です。
 昨日は一緒にご飯を食べ、そのあと彼のうちにお邪魔したのですが、久しぶりに誠君の先生としての日々の想いを聞くことが出来ました。
 それはまさに「地球のステージ」として感じてきた「学校」そのものの世界でした。
 嬉しかったですね。
 アプローチの方法は違うけれど、こんなふうにお互い「学校」や「子どもたち」に関わる事ができて、同じ想いを共有する事ができるようになっていたのです。
 僕たちの願いは、「学校が安心していられる、平和な場所でありますように」ということ。
 そのためにできる事はお互いにあるよね、という話しで気持ちを新にしました。
 偶然旅で出逢った友と、こうして長い年月をかけて付き合い、お互いを刺激し合う。
 お互いテレビにも出ないし名もなき者たちだけど、それでも自己の発展性を求めて日々頑張っていけば、充実した人生になるに違いないからとにかく進もう、という言葉で別れました。
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 今、名古屋の栄の画廊で、絵の展示会をやっています。ぜひ、お近くの方はお立ち寄りください!
  第2回 新たな表現者たち
  開催期間:2013年11月27日(水)~12月6日(金) ※12月2日(月)休館
  会場:ギャラリー彩 4F メインギャラリー
      名古屋市中区錦3-25-12 AYA栄ビル4F
桑山紀彦

名古屋の親友」への4件のフィードバック

  1. うわ~すごくすてきなお話ですね!
    胸がほっこりします。
    遠いところで出会いと再会がわずかな期間であったのですね!時や場所を越えてつながる絆。
    お二人の間に流れる時間と年月、重ねて紡がれて育ぐくまれてきたそこにあるものを想像すると胸がいっぱいになります。
    二度目の出会いが本当の始まり。
    という感じの言葉を耳にしたことがあります。
    ほんとすてきなご縁ですね!
    自己の発展性を求める
    とてもすてきな言葉です!
    お二人のこれからに、関係性に、ますますの発展をお祈りしています!

  2. 世界を見てコンセプトを固め実行を積み重ねてきた人同士は共鳴し合えるのでしょうね。
    うらやましい限りです。

  3. 先日11月17日(日),春日井誠さんに連れら、名取市の”地球のステージ”を訪ねました。あいにく桑山医師とは会えませんでしたが留守番の女史から、活動ぶりを紹介してもらいました。
    カルカッタでの出会いからの交流が続くという話しに付いて、第65回関西ネパールロビーで、棚瀬 慈郎 (滋賀県立大学人間文化学部・教授)の講演の後、紹介された、同氏の著書『旅とチベットと僕』にも、学問研究の始まりは20才で訪れたカルカッタとあるのに、驚きました。
    『旅とチベットと僕-あるいはシャンバラ国の実在について』講談社
    ISBN978-4-06-218418-2 ¥2000(税別) amazon.co.jpで購入可能 
    情報伝達手段が発達して、早く、易しくなった反面、忘れ易くなったともいえます。苦労して掴んだわずかな経験が、大きな感動をよぶ事を若者達に気付いてもらえれば幸いです。であい、ふれあい、たすけあい、から,
    国、言葉を超えて人々がつながっていくのはすばらしい事です。

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