50人の中学校

今日は北海道は帯広市の横にある清水町でのステージでした。
夜はマイナス10度まで下がり、厳冬の北海道ですが、人は優しく素敵です。
昨日、11日(金)は宮城県白石市の白川中学校でステージでした。
全校生徒は50人です。
昨日の新聞に、今後5年間で1000校を越える小中学校が統廃合で消えていくというニュースがトップで載っていました(読売新聞)。
そんな逆風の中、この白川中学校は、その生徒たちの心意気で「小規模校」のいいところ炸裂!でした。
まず笑い声がでかい!
普通中学生くらいになると笑いたくても、なかなか周りを気にして笑ってくれませんが、白川中学校の生徒たちは「爆笑」に近いものが何度もありました。
「この中学校にいて、安心していられるんだな」
と感じました。
そして先取りが出来る。
こちらの語りの展開の少し先を読んでいて、笑ったり、シーンとなる瞬間が通常よりも少し先に来ていました。
これは、学力が高く、先読みできる能力があるからだと思っています。
それから「シーン」となるそのレベルが半端ではない。
「水を打ったような」という表現がありますが、まさにそのものでした。
「地球のステージ1」ではそのポイントが主に4ヶ所あります。
「フィリピン篇」のロエナスの語り、「ソマリア篇」の子どもを失う語り、「東ティモール篇」のアカペトの語り、そして「旧ユーゴスラビア篇」のニーナの語り。
このすべてが水を打ったような静まり返りかたでした。
見事、です。
最後に「全校生徒で写真撮らせて~」
とお願いしたのですが、先生ではなく、3年生が「じゃあみんなこっちへきて~」と、リードをとって全校をまとめていく。初めての光景でした。
もちろん最後の生徒会長の感想も、原稿読むわけではないのに、ちゃんとこちらの意図をくみ取り、自分の言葉で逆境の中にこそ出てくる人々の力と勇気のことに触れてくれていました。
途中で泣けてきて、目が開けられませんでした。
小規模校であるがゆえに失っていることもありますが、逆に得ていることもあります。
人間の根本は「優しさと素直さ」だといつも思っていますが、それを体得している中学生に出会って脱帽でした。
これからもこの白川中学校が、そのままで残っていきますように、そう願いながら学校をあとにし、北海道への飛行機に乗ってきたのでした。
くわやまのりひこ
白川中学校、全校生徒と
白川中学校のみんなと!

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *