JICAエッセイコンテスト

今日はJICA主催のエッセイコンテスト2012でした。

 全国から国際協力に関するエッセイを募集し、今回は実に7万点の応募から選ばれた全国の中学生、高校生が表彰を受けました。
 今回の第一位は我が岐阜県の岐阜市の中学生が最優秀賞でした。
 お父さんはアフガニスタン人のダブルの少女は見事な内容で、栄えある賞を頂いていました。
 物販売の場所に来てくれたそのアフガニスタン人のお父さんは、流ちょうな日本語で、
「高山にもよく行ったよ~。今度一緒にアフガニスタン行こうね!」
 と言って下さいました。
 でも、エッセイコンテストはそういった「海外経験あり」という人だけに焦点当てるものではなく、「内なる国際化」という点を重要視し、自分が住んでいる街や、この日本という国の中で、どれだけ国際的な視点が持てるか、といったところも非常に重要視しています。
 このエッセイコンテストはまさに種まき。
 日本の未来ある子どもたちに、この時点で「世界」を考えてもらう大切な機会を提示していると思います。
 そしていつも毎年、このエッセイコンテストの終わりのイベントが「地球のステージ」です。
 もう5年も続いています。
 このステージもまた、エッセイコンテストに特化した内容にしており、
「固有名詞の出逢い」「見て見ぬふりしない生き方」
 そんなキーワードと共に進めていきます。
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 今年から市ヶ谷に移った会場。
 決して政治の悪口は言いたくないですが、先の政権のあまりに稚拙な政治姿勢のあおりを受けて、日本の国際協力はずいぶん辛い思いをしてきました。その一つが広尾の地球ひろばの売却でした。
「なぜ、広尾のような一等地になければならないのか」
 いわゆる「仕分け」で広尾の地球ひろばはなくなってしまいました。そして市ヶ谷のJICAに合併。なんだそりゃ?という感じでした。
 本当に嫌な思いをしてきたその政権は終わりましたが、市ヶ谷に場所を移してのエッセイコンテストは、そんな稚拙な政治家の思惑を吹き飛ばすくらいに未来のある子どもたちのエッセイに彩られていました。
 そして、このイベントを進める、JICAとJOCA(海外協力協会)のみなさんの明るい笑顔。
 やっぱりJOCV(海外協力隊)のOVのみなさんはいいですね。何事にも前向きではつらつとしていらっしゃいます。
 今回は初めて、担当の堀田課長が
「写真撮りましょう!」
 と言って下さり、この笑顔です。
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 みなさん、ほとんどが青年海外協力隊のOVです。これからも、JICA、JOCAといいタグを組んでいいイベントをやってきたいな、と思っています。
 終わりに担当の野村さんが、
「来年の予定が切ったら速攻連絡しますので、とりあえず2月末、空けてて下さいね。」
 と言ってくださったことに弾みをえて、名取に戻ってきました。
 国際協力に、JICAに、JOCAに、JOCVに、幸多からんことを!!
桑山紀彦

JICAエッセイコンテスト」への7件のフィードバック

  1. JICAの市ヶ谷と言い、駒ケ根と言い地球のステージに対する評価の高さが窺がえますね

  2. 地球のステージを見て、最後ぼくは涙がでて仕方がありませんでした。僕よりも小さい子達が、あんなに大変な場面に立ち向かっているのかと思うと、その勇気と努力に完敗・・という気持ちでした。今でもずしんと心に残って、歌が響いています。この響きを忘れずに、未来の地球を考えながら、自分の道を歩いていきたいと思います。

  3. 現代の若者の気持ちがどんどん内向き(国内)になっている
    この頃、地球のステージを見て、一人でも多くの若者が
    世界に出て行ってほしいと願っています。

  4. 国際協力とか国際交流は海外体験者のもの…なんていうムードにならないこと!常に意識しておきたいことです。

  5. 地球のステージと笠松を結びつけてくれたのは、このエッセイコンテストと梓美という少女でした
    彼女は中学生なのに私達大人よりずっと世界を知っていました
    私は彼女からカンボジアの事、ドイツのリサイクルの事色々学びました
    そんな少女も今では素敵な女性になり、社会人になります
    このコンテストが、そんな少年、少女をたくさん送り出してくれることを願っています

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