スカイルームっ子、JICA中部なごや地球ひろばへ

 先日2月2日(土)に、スカイルームっ子4名がむねさんりんりんと一緒に愛知県へ飛び、JICA中部なごや地球ひろばのイベントに講師として参加させていただきました!スカイルームの子どもたちが、非被災地の方々に自分の被災体験の話をするというのは初めてのことです。

 イベントのテーマは「私たちが未来につなげる!~東日本から学ぼう~」です。名古屋の人たちに被災した子どもたちの活動を知ってもらうこと。そして、いつどこで大きな災害が起こるか分からない中、名取の子どもたちの話を聞き、自分たちの未来にもつなげよう、というものです。

 昨年度に制作したジオラマ第2段階の個人作品「あの日見た光景」を持参していき、子どもたち自らの口で語ります。イベントに集まってくれたのは15名の名古屋の子どもたち、そして29名の大人の皆様。参加者のみなさんがやや緊張気味な様子をよそに、名取の子どもたちはイベント開始前からとっても笑顔&はしゃいでいます。

 イベントの内容は、まず東日本大震災による名取の被害状況を知ってもらい、4名のジオラマ紹介。そして、4つに分かれグループワーク。ジオラマを見て何を感じたか、作者の気持ちになって考えてみよう、という内容をそれぞれのグループで共有。その後、全体でも共有します。そして名取の子どもたちの語り。最後は参加者全員がイベントに参加しての感想などを伝え合いました。


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 約3時間という長い時間でしたが、参加してくれた名古屋の子どもたちは一生懸命考えて、取り組んでくれました。そして、名取の子どもたち。自分が体験したこと、気持ちを自分の言葉でがんばって伝えました。これまでスカイルーム活動に取り組んで鍛えられたチカラを感じました。

参加者の子どもたちからは、

「知らないことを知ることができて、良い機会になりました。」

「テレビや新聞では、もう情報が少なくなっているけど、こんなふうに直接話が聞けて良かった。」

「宮城のみんなが(イベント中)ずっと笑顔で笑っていたのが、すごいと思いました。」

という感想がありました。

大人の方からは、

「自分の中ではもう“過去のこと”と勝手にしてしまっていたけど、今日話を聞いて、すごく身近になったし、これからも考え続けていきたいと思いました。」

「これまで大人の方の話は聞いたことがありました。子を持つ親としては、被災した子どもたちのことが気になっていたので、今日子どもさんからの話を聞くことができて良かったです。」

という言葉。

 そして、今回初めての講師となったスカイルームっ子たちからは、

「今日は緊張したけど、地震のことをいっぱい名古屋の人たちに話せて嬉しいです」

「地震を経験していない人に自分の話を聞いてもらえて良かったです」

と、笑顔で話す頼もしい姿に私たちも涙が出そうでした。

 最後に、お友達になった名古屋の子どもたちと名刺交換です。

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様になってますね。

 スカイルーム代表として参加した子どもたち、初めて会った名古屋の人たち大勢を目の前にして、本当によくがんばりました!!今回のイベントを通して、またひとまわり心が強くなったと感じました。

 今回、このような機会をくださったJICA中部なごや地球ひろばの皆さん、ありがとうございました。そして4人の講師の子どもたち、本当にお疲れ様でした!!


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(みんなで集合写真)

林 由美

スカイルームっ子、JICA中部なごや地球ひろばへ」への4件のフィードバック

  1. 子どもたちが自ら体験を話したんですね。
    すごいことだと思います!!!
    スカイルームに通う中で、本当に強くなりましたね。
    むねさん、りんりんもお疲れ様でした。

  2. 真剣な眼差し、緊張気味な顔、新しい友達との笑顔、いろんな表情が伝わってきます(*^o^*)
    体調に気をつけて頑張ってください(o^∀^o)

  3. 自身のありのままの経験が伝えられたた喜びが自信となり、きっと心が強くなったことでしょう。
    子供たちは将来に計り知れない力を得て、一回り大きくなったと思います。

  4. 2月2日(土)JICA中部で、スカイルームの子どもたちから、大切なことを教えてもらいました。
    段階をふんだ心のケア(記憶の整理)をしてきた彼らは、津波の映像を見ることも、体験を語ることもできるんですね。様々な質問にも自分なりの答えをみつけられる。そして、なにより子どもらしいし朗らか(^-^*)
    あ、これが「こちらが元気をいただいた」なんだ‥と体感し、自分(愛知に住む大人)が勝手な色眼鏡で見ていることも気づきました。
    心の整理をした被災体験を持つ子どもたちの話しを聞かせてもらうことは、脚色ない現地の今を知ることだし、彼らの語る夢から未来を創る者としての本気を垣間見ました。(大人の介入や無言プレッシャーがないことが要かも)
    これから、彼らの成長にしたがって変化する夢や語りに、さらに大切なことが潜んでいるのでは?だから、何度も聞かせてもらうことに意味があるのだと思います。
    宗貞さん林さんの、子どもたちを見守り引き出すだけスタンスの徹底ぶり、JICA中部の方のワークショップへの取り組みの真剣さなど、ひしひしと伝わってきました。
    参加して良かったです。とても、とっても有意義な時間でした。ありがとうございました。
    みきさん、かいと君、みくさん、ゆりあさん、おつかれ様でした!またいつか、お話聞かせてくださいね。
    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
    以前、携帯電話からUPできなかったコメントを保存していたので再トライさせていただきます。
    20130330大口公演の映像で彼らに再会できて、嬉しかったです。長久手の森さんも同じこと話されていました(^^

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