横浜から青森へ

今朝のNHK全国総合「おはよう日本」は7時10分という早い時間だったのでご覧になれなかった方もたくさんいらっしゃるかもしれません。申し訳ないです。

 そのままクリニックの朝のミーティングに出て、どれ今日は青森公演だ!と思いクルマに乗り込もうとしたら、何と駐車場で龍磨君に会いました。番組の中の主人公です。

お母さんのゆかりさんがご両親を連れて病院に来下さったので、話せました。

「自信ついたみたいで、本当にありがとうございました。」

心のケア、やってきてよかったと思う瞬間でした。

 さて、昨日の横浜公演は本当に申し訳ありませんでした。水曜日の公演は主催してくださったお母さんたちが気を遣ってくださり、1年生から3年生、4年生から6年生と2回に分けてわざわざ2公演にして下さったのですが、考えてみると午前中に2公演行うこととなり、朝から9曲連続で歌ったこと。そして長い休み明けだったことなども災いして、声帯の一部に「腫れ」が生じて起きるものです。数年に1回程度で起きます。でも、長年ステージをやっていると、どうやれば声帯が元に戻り、普通に歌えるかが解っているため早速医者らしく薬物療法を行いました。といっても裏技は「プレドニン」です。これは副腎皮質ホルモンですが、使いすぎの声帯の腫れを沈めるには最も効きます。

 加えて明ちゃんが調べてくれた「蜂蜜に大根を漬け、しみ出てきた溶液を飲む」という技も奏功して見事声が復活しました!横浜のみなさん、本当にごめんなさい。来年は必ずしっかりした声で歌います。

 そんなわけで青森公演は、いつもの感じのハイトーンで臨みました。

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 青森県は八戸を中心に広がっているのですが、青森市は久しぶりです。今回はもと国連職員で今は青森に暮らす菊池さん、青森市内の小学校で国際理解を展開する齋藤さん、そして川村さんという3人の女性が企画して、ほぼ自主企画で開催されたものです。会場にはたくさんの協力隊OG、OBが集まって下さっていました。その中に、二本松訓練所でステージを見、その後タンザニアに出かけられ、帰国した後医学部を目指して現在弘前大学医学部2年生の春木さんという猛者も来ていらっしゃいました。協力隊は人生を変えますね。いい方向に!

 この青森のみなさんの自主企画に触れて思ったのは、「島根に似ている」ということです。

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 そのノリの良さ、人の広がり、継続性、島根に似ているのです。そしてその最大の相似点は、

「私たちはここに暮らしている。そしてここが私たちの“中心”で、ここから“世界を感じる“」

 というLocalism(地域主義)とGlobalism(地球主義)の両方を感じさせてくれることでしょう。場所によっては不便かもしれません。雪も降るし、気候も厳しいかもしれません。でも、だからこそ「ここに生きている」という力強さを感じるのです。

 それは、実は地球全体を豊かにする思考だと思えてなりません。一極集中から来る弊害はもう既に見えているのだから、

「みんなが地方、その地方同士が集まって一つの国になっている」

という思考を身につけていきたいですよね。

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(最後のお見送り)

 横浜という地方、青森という地方、東京という地方、飛騨高山という地方。それぞれが「そこにしかない良さ」を持っています。それらが対等に評価し合って刺激し合うような、そんな国になっていくといいと思いました。

桑山紀彦

横浜から青森へ」への3件のフィードバック

  1. 桑山さん、後藤さん、
    昨日は遥々雪の青森まで来ていただき、本当にありがとうございました。
    「地球のステージ」を青森によびたい!とみんなで話し合ってから2年!ようやくその願いが昨日かない、たくさんの方に地球のステージを見てもらうことができました。
    前日は声がでなくてね、、、とがっくりしていた桑山さんが信じられないほど、透き通る声で私たちの心に響いてきました。
    地球のステージで私たちもたくさんのところに旅をして、たくさんの人に出会い、そして辛い、悲しいこともあるけど、みんな頑張って生きているんだ、私もがんばろうっていう気持ちが心の底から湧き出てきました。そして薄れてきていた震災の記憶が呼び覚まされ、人々の強さ、やさしさ、希望に本当に感動して、涙があふれ出てきました。
    昨日参加してくれた子ども達もきっと大切な何かを見つけてくれたと思います。エッセイコンテスト楽しみですね!ステージでも参加を呼び掛けていただき、本当にありがとうございました。
    桑山さんが青森はいいな~って連発!してくれて、本当にうれしかったです。
    私も青森が大好きです。私たちはこの地で、この仲間たちと生きていきます。そして、ここから出来ることをやり続けます。
    昨日は本当にありがとうございました。どうかお身体を大切に、これからも地球のステージの感動を全国に広めてください。
    最後に、後藤さん、2年間どうもありがとうございました!後藤さんの温かいサポートなくして、できませんでした。事務局の皆様にもよろしくお伝えください。
    市民による国際協力実行委員会
    菊池 昌子

  2. いい感じの滑り出し良かったです。
    おっしゃるような国に近づけたいものです。
    それが、健やかな心の人間が自然に育つ土壌が醸成するはずですね。

  3. 桑山先生・後藤様
    ありがとうございました。
    2004年からほぼ10年ぶりというのにお変わりない桑山先生でしたね。あの当時青森市立造道小学校で感動を受けた子供たちももうすぐ大学を卒業し社会人になります。
    今回は赤ちゃんからおばあちゃんまでいろいろな年齢の方々がそれぞれの感動を大切に大切におうちまで持って帰ったことでしょう。
    土曜日の夜は何人ものお友達から「ありがとう」メールが届きました。
    いつもいつもたくさんの感動をありがとうございます。
    次回弘前・つがる地区で開催できるようにがんばろ~っと。
    そう遠くない日にまた桑山さんと後藤さんにお会いできることを信じています。
    ありがとうございました。
    市民による国際協力実行委員
    さいとうまさこ

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