第5作へ

今日は下増田の子どもたちとの「シネマ・ワークショップ」です。もう6回目になりますが、絶好調のうちに進んでいます。

 特に今日はなんと佐々木市長さんがラッシュ(試写)に参加してくださいました。
「みんないい顔してるね~」
「スカイルームはとってもユニークな活動やっているなあ。」
 と納得して頂けました。よかったよかった。
そして、そのあと最後のシーン26番の撮影に入りました。すでにすっかりシネマモードになっている子どもたちは、この最後のシーンにガンガン、アドリブを入れてきます。
「ねえ、ありきたりじゃなくて、もっと良い感じのセリフにしようよ。」
「じゃあ、ここで手を取り合って、ジャンプしながら喜ぶってのは?」
 みんなすっかり女優です。
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 そしてこのシーンのセリフは、
「やった~そろった~!願いが叶う~!」
 となり、3人が飛び跳ねて
「カット!」
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 の言葉でクランク・アップしました。お疲れさま。来週はお盆で休みだけど、再来週には最終版の試写会ですね。
 帰りのクルマの中で話しました。
「ねえ、次の作品は“不思議な石”ってテーマでね・・・。」
「うん、5つに分かれた石の破片を集めていくんだよね。」
「そう。そしてその5つのかけらが全部集まって一つの石になったとき、そこでミラクルが起きるんだよ。」
「う~ん、そうだなあ、10分間、未来が見えるとか?」
「願いが叶うとか?」
 いろんなアイディアが出てきます。
「みんな、津波や震災に触れるようなことでもいい?」
「うん、わたしはいいよ。」
とゆりあさん。
「わたしはちょっと辛いかな~」
とののかさん。それぞれがちゃんと意見を持っています。
「じゃあね、例えばその破片がそろって石になったとき、今回の津波で亡くなった人の声が聞こえて来るというのはどう?」
「それって、津波が突然やってきたから、言い残したことがあるってこと?」
「そう、そうだよ。」
「それだったら、私はいけるかも。」
とののかさん。
「家族とかにも言い残したことがあるかもね。」
とゆりあさん。
「そうだね、そんな言葉が聞こえてくるとしたら、ミラクルだよね。」
「うん、そうだね!」
 なんて素直な小学生でしょうか。
 こうして少しずつ、最後の作品「不思議な石」の脚本ができあがっていきます。今回はその流れや要所要所の言葉は、みんな子どもたちに決めてもらおうと思っています。だから、こうして子どもたちの本音が出て来ることが、とても大切だと思っています。
 本当の意味でのワークショップになることを目指して!
 請うご期待!
桑山紀彦

第5作へ」への2件のフィードバック

  1. いいのこしたことがあるってこと?なんて。私、そこまで、分からんかった。すごい!
    アドリブも出るなんて凄いですね。私も、みんなと一緒に出演してみたい(*^_^*)高校の文化祭で、卑弥子の時代にワープする女子高生の役をやった事がありますが。
    撮影中、水分補給しっかりして頑張ってね。

  2. ののかさんの想いも大切にしながら、映画作りが進められていくんですね。
    スタッフの皆さんの温かさに包まれて、子どもたちものびのび演技できるんですね。
    完成が待ち遠しいです。

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