マヌサエ村の青い空

今日は朝からマヌサエ村に出かけました。

 現在「地球のステージ」こと、「Frontline」がカバーしている8つの村のうち最もアクセスが難しい村です。首都のディリからは約3時間半。
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(エルメラ県グレノの遠景)
 いつも立ち寄るエルメラ郡のグレノを過ぎるともうそこはデコボコの悪路です。3年前に買ったプラドも昨年津波の2ヶ月前に買ったパジェロももう限界すれすれで車体から、サスペンションから、ギシギシと嫌な音が伝わってきます。それでも、そこにはたくさんの村人が待っていてくれるのです。いかねばなりません。
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 みんなで「見て見ぬふりはしない」と決めたあの日から、こうして今日も苦しい道を切り抜けて村に出かけます。
 まずは妊婦さんの検診です。私たちの活動は妊産婦及び新生児保健なので、妊娠時のお母さんの健康維持が一つの目的です。妊娠することで背負う危険性をどれくらい回避できるかがテーマです。ちゃんと食べているのか、衛生状態はいいのか、赤ちゃんの成長をどれほど見守れているかが大切です。村に住み、私たちのセミナーを何回も受けている住民助産師のスタッフが検診に当たっていきます。そのあとは生まれてから2年目までの赤ちゃんの検診です。ちゃんと育ちますように。でも、正直10人の子どもを産んでも3人は平均で亡くなっているのがこの国の現状です。
 やることはたくさんあり、そして重要です。
 さて、その後はアイダと診察です。
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 月に1回しか来れない状況ですからたくさんの患者さんが来ます。風邪、腹痛、頭痛、足腰の痛み等々・・・。一見軽いけど、いろんな症状を抱えていることがわかります。
 結局アイダは144人。桑山は99人の診察でした。
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 普段はこれをアイダ一人でやっているのですから頭が下がります。
 久しぶりのテトゥン語ですが、2,3人と話すとすぐによみがえります。ありがたいものです。
 帰路につきました。
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 美しい東ティモールの自然が見送ってくれました。テーブルアカシアは夕陽に映えます。
桑山紀彦

マヌサエ村の青い空」への2件のフィードバック

  1. 凸凹道お疲れ様です。きれいな風景ですね。
    10人中3人… 現状何ですね。 体調管理をして良い働きをして来て下さいね。

  2. 空気がいいんだなあ~という真っ青な空ですね。
    画面を見ながら深呼吸したくなります。
    今回も大勢の方の診察、お疲れ様でした。
    月1回の診療がこの地域の方たちにいかに期待され頼りにされているかわかります。
    車もなんとかしたいですね。

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