曲のタイトル

今日は文化会館チームの「スカイルーム」でした。

 現在「心のケア」の「スカイルーム」は仮設住居や文化会館、「地球のステージ」の50畳ホールを飛び出して、「現場」での活動の時期に入っています。
 閖上や下増田の被災地を舞台に心のケアの活動を行うときがあるのです。
 もちろん事前に保護者の皆様全員にこの方向性をお伝えして、皆さんに異論がないことを確認した上で外へ飛び出していきました。
 こういったところを怠ると良くないことは重々承知してきました。
 仮設住居やホール、部屋ではなく、現場を舞台に曲を創ったり、写真を撮影したり、映画を撮ったりしていく時期に入っています。もちろん1時間という持ち時間ですから移動を考えると正味30分~45分程度しかありません。でもやはり子どもたちは「現場」が大好きです。だから、とても良い感じで現場での活動が展開していっています。
 もちろん事故やケガには重々配慮しながら、そしてもう一つ大切なのは「トイレ」への配慮ですね。近くにトイレがないのがこういった「野外活動」の弱みです。だから出発する前に「トイレに行ってからね~」と声をかけることを忘れません。
 そんな中、あるお母さんから、
「ぜひ、閖上に連れて行ってほしいんです。家は忙しくてなかなか閖上や閖小に連れて行けていません。だからスカイルームで閖上に行ったりすることがとてもありがたい。ぜひよろしくお願いします。」
 やっぱり閖上が好きなんですね。
 今は何もなくなってしまって更地だし、近づけばまたあの日の恐怖が蘇るところもたくさんあります。でも、だからといってフタをして良いわけがない。ちゃんと向き合って閖上に対して心が自由でなければ未来を語ることなど出来ないと思います。
 幸い、「閖上の記憶」の30畳のスペースが確保できたので、そんなところも活動地として利用していくことが大切だと思います。
 さて、リンリンやケンケンも歌詞をまとめました。
 子どもたちが書き出してくれたキーワードを二人が一生懸命考えて、歌詞に編み直してみたものです。

作詞 愛島東部団地のみんな

まとめ りんりん(林 由美)

  

(一番)

 海のきばが いえをながし

たいせつなもの ぜんぶうしなう

おなかがすいたよ ずっと泣いていたよ

かぞくにあえたら あんしんした

いえをかえせ 二度とくるな

でもうらめない ゆりあげがすき

  (二番)

いえがほしい くもにもとどく

でかい、つよいいえ ちかもあるよ

わたしのねがいは  10ねんごのゆりあげ

きれいなみなとまち もどってほしい

わたしたちは あきらめない

かなしいことだけじゃない

まえにすすもう


 そしてこの歌詞についてタイトルを決めることとなり、子どもたちの発案と多数決でタイトルは「あきらめない~わたしたちのねがい」

 となりました。


 つづいて今日はケンケンがまとめた歌詞です。


作詞 文化会館のみんな

まとめ むねさん(宗貞 研)

(一番)

あのひおきた じしんとつなみ

すべてうしなった だいじなものを

まわりが ガレキに かわってもわすれない

ともだち かぞくに あえたひのきもち

たいけんした かなしいこと

もうこないで ながされたひよ

 

(二番)

ゆめならいいな なくしたこと

マンガやゲームも せかいもいのちも

これから(かならず)ふっかつ(ふっこう)ゆりあげ ゆりしょう

あんぜん(5かいだて)ごうかな(10かいの)いえもたてる

なんねんさき とりもどそう 

みんなのまち あらたなみらい 


こちらのタイトルも子どもたちの発案&多数決で「ゆめいっぱい~あらたなみらい」になりました。

ちゃんと子どもたちも考えてくれています。

こうしていよいよ練習が始まり、5月第2週の発表の日を迎えていきます。

請うご期待!

桑山紀彦

曲のタイトル」への2件のフィードバック

  1. 子どもたちって すごいですね。
    しっかりと 考えたこと、思ったことをことばに していく。
    それを サポートしてくださるスタッフの皆さん ありがとう!
    からだとこころを こわさないようにね!
    子どもたちの 歌声 楽しみです。

  2. りんりんの歌詞も、むねさんの歌詞も気持ちがこもっていますね。
    子ども達の信頼厚い素晴らしいスタッフに感謝です。
    発表会、楽しみですね。

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