必死の帰国!

無事帰国しました。
出発してからこれまでいろいろと応援していただきまして本当にありがとうございました。多くの方々に支えられなんとか無事に最後まで仕事をして帰ってこれました。今日はそんな帰国にまつわるエピソードをお伝えします。
ラファ滞在最終日、朝の活動終了後一路エレズを目差しました。もうすぐエレズという時にタクシーから異音が。案の定パンク。またこんなところで、という思いが一瞬頭をよぎりましたが、まあこんなのもありかな、そう思える自分がいました。壊れた車を置き去りにし通りがかった車に乗り込み再出発です。しばらく走るとまた異音が・・・。またパンク?そして今乗っているこの4人でまた別の車を拾うの?次々と車を乗り換えたらエレズに着く頃は何人もの見送りを受け出発だな、なんて考えたらおかしくて大笑いしてしましました。幸い乗り換えた車はスピードを落としながらですが、無事エレズに到着することができました。
さてここからが難関です。新しくなったエレズのシステム、とりあえず突入です。まずは荷物チェック。スーツケースの中身も手荷物も全てBOXに入れ替えて検査です。本当にひとつひとつ取り出されます。一瞬切れそうになりますが、ここで怒っても何もならないと自分をなだめ、数々の荷物チェックと質問に答えながらようやく2時間後に通過できました。ホテルについてベッドに横になり次に気がついたら朝の6時でした。私は何時間眠っていたんでしょう・・・
そしていよいよ出国の為テルアビブ空港です。いつもアラブ人の運転手さんにお願いしてきたのですが、空港に入る前のチェックポイントで必ず厳しい検査になるので、今回は日本人ガイドの西郷さんに送り迎えをお願いしました。(なんでも私を送った後、麻生外務大臣の観光案内だと言ってました)空港内までは何のチェックもなく通過。第一関門突破。ただの観光で来たと言うか、正直にガザのプロジェクトを視察にきたというか迷いに迷った末、本当のことを言うことに決めました。パスポートにすでに3回も入国したスタンプがあり、観光では通じない気がしたし嘘を言ってばれたらもう入国できないからです。「ガザ」その言葉を聞いただけで係員の目の色が変わります。数々の質問を受けるのは当然ですが、この先の荷物チェックが人数十倍厳しくなります。要注意人物です。普通は1人の係員が検査しますが、私には3人もの係員がつきひとつひとつ検査です。最後に身体検査を受けてようやく開放されたのは2時間後でした。(これでもまだましな方かもしれません。以前ホッカイロを持っていた為下着まで脱がされ、テロリスト扱いを受けた人がいると聞きました。皆さん、ホッカイロは要注意です!)この後ようやくチェックインなのですが、なんと係員がついてきます。どうやら確実に私と私の荷物を出国させなければいけないんだそうです。係員の人は出国手続きまで一緒でした。荷物検査が終わったら有無を言わさず自動的に追い出される感じです。
ホッとしているとアナウンスが。なんと私の飛行機が遅れるとのこと。ただでさえフランクフルトでの乗継ぎ時間が1時間なのに、出発が1時間遅れると。予定ではフランクフルト発20時45分です。係員に尋ねると「走れ」との指示。それだけです。まあなるようにしかならないなあ、と私もここまでくれば度胸がついていました。結局飛行機は1時間30分遅れて出発。どう考えても間に合う時間ではありません。が、少し運がまわってきたのか20時30分に着陸。着陸するやいなや乗客は立ち上がり荷物をとり出すなどパニック状態。みんな乗り遅れない為に必死です。乗客同士言い合いです。座れ!間に合わないんだ!あんなに物々しい機内は初めて経験しました。私もその騒ぎに紛れて荷物を抱えドアに駆け寄ったのですが。そしてゲート到着が20時42分。3分前でした。いちかばちか走って機内からでると、「後藤さま」と呼ぶ声が。良く確認もせずその声の後を追いかけ、走って走って搭乗口に到着したのは出発の1分前。なんとかぎりぎり間に合いました。奇跡です!間に合ったと一息つく暇もなく、飛行機もほぼオンタイムで離陸しました。本当にオンタイムで飛ぶとはびっくりでした・・・本当に私だけを待っていてくれたんだな、と。
でもあれだけ念入りに検査され続けた荷物は間に合わず、離れ離れになってしまいました。どの便に乗るかまだ情報がないと言われちょっとショック。無事私の荷物が帰国するのを待つのみです。
今回は最後の最後まで波乱万丈の旅でした。ぎりぎりでも飛行機に間に合ったのは本当に奇跡のようで、これもみなさんが応援してくれていたからだなあ、と心からそう思いました。1週間私の「パレスチナ珍道中?」にお付き合いくださいましてありがとうございました。
土曜日からまたステージが始まります。また一生懸命がんばっていきたいと思いますので今後ともどうぞよろしくお願いします。

必死の帰国!」への5件のフィードバック

  1. めちゃめちゃ大変でしたねーー!!
    でも、こういう経験をしてると、どんどん人間の懐が深くなる感じがします。
    人のすること、自分とどれだけ違うところまで受け入れられるのか。
    私は普段のちょっとしたことで、目くじらを立ててしまい
    自分の心の狭さに落ち込むことがよくあります。
    もちろん絶対に正しくないことってあると思うけど
    ところ変われば価値観や常識って恐ろしいほど違う。
    それでも分かり合える部分を探していく努力ができるのも人間ですが・・・。
    akiちゃんはこれからもきっとそんな人間の希望を探し続けるのでしょう。
    応援しています!!
    お疲れ様えした。
    荷物早く戻ってくるといいね。
    会えるのを楽しみにしています^^

  2. akiちゃん、ご苦労様でしたね。国内でも、同じ様なことがあったら乗れるかどうか。日本で応援してたから!と言いたいところですが、違いますよね。akiちゃんの経験のなせる業です。
    それにしても身体検査までされるなんて。「いやがらせ」でもあり、それだけテロを警戒しているあらわれなんでしょうか。
    akiちゃんの荷物、今、どこにあるのでしょうか?中身は石?と思えるほど重たいスーツケース。はよ帰ってこ~い。

  3. 皆さん、お久しぶりです!!!彩子です。なかなか書き込み出来なくてすみません…。久しぶりにブログを見たらホントにいろんなことが書かれていてビックリです。まずは、akiさんお疲れさまでした(>д<)凄く大変だったみたいで…。
    ステージ、始まりますが頑張って下さいね!!応援しています(*^^*)

  4. お帰りなさい!ホントにすご~い体験をしてきたんですね。お疲れ様でした。
    ゆっくり休んで、と言いたいところだけどすぐにステージですね。
    そこは若さで!フレフレakiちゃん!!

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