矢本第一中学校〜宮城県

今日は久しぶりに宮城県のステージでした。

文部科学省が補助金を出してくださることで年に7回程度の公演が、宮城県内に限り成り立っています(しかも宮城県の教育委員会なので、政令指定都市の仙台市を”除く”となっています。残念!)。

今日はそんな文科省の案件を受けた中で一番乗りの矢本第一中学校の公演でした。

ずっと「地球のステージ」を応援してくださっている和泉先生が教頭先生として呼んで下さいました。ありがたや~。

宮城県の公演は、どこへ行っても苦労はしない、みんなちゃんと聴いてくれてすばらしい子どもたちばかりですが今日の矢本第一中学校も素晴らしかったです。特にびっくりしたのは、最後の2年生女子の感想でした。

手にした紙には、おそらく要点が列記されているだけだと思うのですが、自分の言葉で感想を伝え始める中で「命」について触れ始めたとき、涙がこぼれ始めたのです。

全校生徒の前、壇上に上がり、生徒代表として感想を述べる中で涙がこぼれる。素晴らしい感受性。そして素直な心。こちらも思わず涙目になってしまいました。

あとで和泉先生に、

「彼女は被災者でしょうか」

と聞くと、おそらく違うと思う、とのこと。でも豊かな感性で感じたことを伝えたら涙が出たであろうこと、友だちの中にいる被災した級友のことも考えたのであろうことを教えてもらいました。

宮城の子どもたち。ちゃんと津波から学んだことを活かして強く、たくましくなっていると思いました。

これから1月2月は宮城県の公演がずっと続きます。

困難を乗り越える中で、強くなっているであろう多くの海沿いの中学生に逢えることを願いながら,今日は帰路につきました。

久しぶりのゆっくりした週末です。

桑山紀彦

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