ゴールデンウィークが過ぎて

ゴールデンウィークが終わりました。
 不思議なもので、昨年までは「どれくらい休みがあるか」が気になっていたのに、今年は「どれだけ休まなくてすむか」が気になっていました。
 クリニックの経営とは大変なものです。
 休みがあれば、それだけ確実に減収です。その日1日、何も収益はないんです。ただ出て行くだけ。だから、ゴールデンウィークのような長い休みは正直「ない方がありがたい」と思う自分がいるんです。
 立場が変われば、視点も思考も変わります。
 だから、お店をやっている人や、自営業で踏ん張っている人たちの気持ちがとってもわかるようになりました。世の中はゴールデンウィークで浮かれていても、その同じ時間を不安や焦りの中で過ごしている人もいるんですね。
 人はなんのために生きているのか。
 今回届いた横浜の公文国際学園の生徒さんたちのすばらしい感想文には泣かされましたが、その中にも同じ問いかけがありました。
 人はなんのために生きているのか。
 もちろん一人一人にその答えはあっていいと思うけど、やはり「自分の役割を見つけ、それを果たしていくこと」かな、と思います。
 その役割が、ゴールデンウィークそっちのけで働く人がいてもいいし、日頃きちんと働いてゴールデンウィークにどかっと休む人がいていいと思います。
 自分が納得してその役割を選べたのであれば、ゴールデンウィークに働いても、休んでもそこに差はないんだなと思います。
 それでも、4日、病院にいたら犬にかまれて右手の親指の爪を失った人が来ました。ちゃんと処置して、きっちりと自分なりの「休日の医者」ができて、うれしかったです。
桑山紀彦

ゴールデンウィークが過ぎて」への1件のフィードバック

  1. 本当にそうですね。
    人の人生は一度きりだからそんなに沢山の立場を経験できるわけではなくて、自分とまったく反対側のことは見えているようで実際はなかなか見えていない。でも、その限られた人生の経験のなかで自分の役割を見つけまっとうできるっていうのはとても難しいことだけど、それができるってことはとても幸せなことですよね。
    医師として、自分の役割を見つけ役割を精一杯果たそうとされている先生をとても尊敬します。  私も、自分の役割が見つけられるように頑張ろうと思いました。

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