「白き村人」は八重山諸島の小浜島に

ステージ5や国際協力版などで登場する青年海外協力隊、ガーナ隊OBの菅野芳春さんは、「白き村人」と現地ガーナでも呼ばれており、その功績を描いた「ガーナ篇後編」はステージの中でも絶大な人気を誇っています。
 そんな菅野さんは帰国後会社に戻りましたが、ついに昨年末、退職してしまいました。
 理由はたった一つ。
「もっとちゃんとガーナへの支援をしたいから」
 勤続22年の大手メーカーの仕事をきっぱり辞め、今石垣島の沖合に浮かぶ小浜島(こはまじま)でキビ刈りの仕事をしています。
 小浜島はそう、あの「ちゅらさん」の舞台となった八重山諸島の小さな島。でもここは日本で唯一「手刈り」でキビを刈る仕事があるところでもあるのです。菅野さんは1月からの約3ヶ月、汗だくになって朝の8時から夕方の6時まで、1日5000円のアルバイト料でこのキビ刈りの仕事を続けています。それはガーナにもキビが生えているのですが、それを適切に生かし切れていない状況を打破するためには、自分がキビにどっぷりをふれないといけない、という想いからこの仕事に入っているのです。
菅野さん、小浜島
「日本における3大重労働の一つだ」と菅野さんは言います。
 菅野さんが大手会社を辞めてこのガーナ支援に一本化した理由はたった一つ。
 「中途半端な協力はしないと決めた」
 からです。現在も7人の大学生に学費を送りながら、卒業までの面倒を見ているし、エイナブリム村には相変わらず頻繁に通い、生活向上のプログラムを展開しています。
 実はこの春に東京農大が合格していたから編入入学する予定だったのですが、
 「自分が1年通えば学費は250万円。それだけのお金があったら、どれだけのガーナの子どもをもっと上の学校に通わせられるだろうか、と考えて、その道はあきらめた。農業は実地で学ぶ」
 と決心し、小浜島に働いています。なんとこの畑の持ち主のおじいから土地を借りて、5月にはキビを植えて、ガーナに入る予定です。
 あまりにすごい「鉄の意志」
 この一本気な人生こそ、「菅野芳春」なのだと思います。
 これからも「地球のステージ」は菅野さんから目を離せません。
桑山紀彦

「白き村人」は八重山諸島の小浜島に」への2件のフィードバック

  1. ここにご紹介されている菅野芳春氏のご努力に胸が熱くなる思いです。
    こうして人知れずこつこつと世界平和のために力を注いでらっしゃる方々がたくさんいらっしゃることを知るにつけ、私たちのやっていることはほんとうに些細なことのように思われます。
    しばらく前にこのブログでそれぞれの”役割分担“ということを桑山先生がおっしゃってらっしゃいました。
    いつも思うことなのですが、私たちには私たちそれぞれができる使命というものがあると思います。
    せめてこの”地球のステージ“の活動をひとりでも多くの人々に知らせるという努力くらいはできるのではないかと。
    大きなことはできなくとも、些細なら些細なりに出来る限りのことをしたいと思うのです。
    春です! たくさんの草木が新芽を伸ばすエネルギーを頂きながら、ともに、”地球のステージ”の輪を広げる努力をいたしましょう!

  2. 白き村人、菅野さんのひたむきな行動に感動しました。
    二年前に菅野さんの活動を地球のステージで拝見し、ガーナで空手を教えている姿が印象的でした。
    少しずつですが桑山先生や菅野さんの影響でボランティアに興味を持つようになりました。
    まだ国内の地元のデイサービスのお手伝いに行くことや寄付することくらいですがこの気持ちが世界に繋がるようにこれからも身近なボランティアからはじめようと思ってます。
    菅野さんいつも応援してます!

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