愛知の学校

愛知県は難しい。
 いつもそう思ってきました。
 とにかくつながらない。どこかの学校でやってもそれっきり。どうして愛知はつながらないのか、ずっと疑問でした。
 何せ僕は隣県、岐阜県人ですから、とても寂しかったですね。
 そんな中、今日の学校はひと味違ったのです。
 ようやく先生らしい先生に、この愛知でも逢えたのです。
 僕の今日の終わりのコメントに、顔を真っ赤にして怒っていらっしゃいました。
 「あなたは何を持って、私たち愛知の教員を”熱くない”というのか」
 そうですね、言い方が良くなかった事を認めた上で僕は先生に伝えました。
 「通常どんな県でも、一カ所でやるとそこで見た先生たちが動き出し、”では来年続きをやりましょう”とか、転任先の学校で呼んでくださったりとか、様々な動きがでてきます。もちろん予算の問題もあるので、結局日程も含めて公演が実現しない事もあります。しかし少なくともこの数年、愛知県で公演したあとに、教員から問い合わせがあった事はたった1回もない。それは厳然とした事実なのです。
 それをどう考えられるか・・・」
 さらに、
 「僕は岐阜県人なので、当然多くの同級生がこの愛知県でも教員をやっています。そんな中で彼らがいうのは”愛知は管理教育が徹底していて、ほとんどがトップダウンだ。一介の教師が「この公演どうですか」といっても、相手にされるような雰囲気は全くない”という意見でした。」
 すると先生は、
 「管理教育の弊害といえば、それはそうだと思う。だから私はそれに対して闘ってきた。」
 と言ってくださいました。
 「だったら一緒に闘おうじゃないですか。僕は愛知県の先生が熱くなって、一生懸命やろうとすることを、”地球のステージ”で応援できると思う」
 先生は笑顔に戻られ、最後は握手させてもらいました。
 やっぱり愛知にもこんな熱い先生がいる。そう思えた初めての瞬間でした。
  
 僕は愛知の子どもたちにたくさん会いたい。そしてステージの中からいろんな事を感じてほしい。そう強く願っています。
桑山紀彦

愛知の学校」への3件のフィードバック

  1. 今朝のブログを拝読し、上から下への過度な管理教育とマニュアル社会に毒された教育現場を知り、唖然とするとともに全身に寒気を感じました。そして、ある納得もありました。こういう教育環境下で育ったこどもたちに、”思いやりの心”が欠け、ひいては
    親をも親と思わず、若年の凶悪犯罪が連発
    するのだと。
    なにか殺伐とした雰囲気がつたわり、
    桑山先生のいらだちがひしひしと感じられ
    ます。私は”地球のステージ”を見たひとたちは皆それぞれに感動と反省のもとに大切なものを学び何か自分にできることをと思うきっかけを作ると信じてましたが、考えが甘かったですね。
    先生のご苦労を知り、どんよりとした今日の
    雨空をみつめながら溜息をついています。
    愛知県の先生方にお願いです。
    どうぞ、知識のみをつめこむマニュアル教育を見直し、管理教育から脱出し本当の教育とは何かという原点に立ち返り、これからの世代を荷う若者が人間本来の大切な心が学べる場を造るように努めていただきたいと痛切に思います。
    愛知県、素晴らしい県名ではありませんか?
    愛と知恵のある県です。
    愛と英知と勇気をもって教育現場の改革に
    努めていただきたいとお願いします。
    桑山先生とお話された先生、どうぞ、あなたの信念を貫き、桑山先生とともに戦ってください。 ”地球のステージ”、素晴らしい
    教材が身近にあるではありませんか!
    部外者にはとうてい理解のできないご苦労が
    多々おありとは思いますが、
    いつの日か、驚くべき変化を
    見る時が必ず来る、いや変化を造ってみせる!と決意も新たに頑張っていただきたいと思います。 お願いします!!! 

  2. 桑山さん
    ごぶさたです。
    開院、そして受診者の獲得もおめでとうございます!
    さて、明日カンボジアへ行きます。
    PRCP主催(野田さん)のカンボジア精神科医師たちの研修会です。
    Drケ・チュムとも会えそうです。
    ソパルは保健省副局長ですよ・・・
    11日は西八王子だったんですね、知らなかった。
    ぼくは駅から3分にいたのに・・・
    お元気で!

  3. 木曜日の公演ありがとうございました。
    心を奪われました。
    私はまた見たいです。
    体に気をつけて頑張って下さい。

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