それでもできることをやっていこう

今日は珍しく朝から暑い1日でした。

今は乾期の東ティモール。朝晩は冷えるほどの時期なのですが、風も強く、どんどん気温が上がっていきました。こんなところにも異常気象を感じたりします。

朝のダン先生には特に変わった様子もなく、普通に巡回診療に入っていきましたが、ここへ来ていろんなことが見えてきました。

オーストラリア人の理事会メンバーは、やはりダンの年齢が70歳を超えていて、そろそろ世代交代をしなければならないのに、頑なに今のやり方を守り続けていることに危機感を抱いているようです。だからもちろんこの病院をつぶしたいのではなく、「変革の時」を持ち込みたいわけです。でもダンは変革ではなく、維持を求めている。お互いの正義が折り合わない事態です。

往々にして医師は「生涯現役」を目指します。先頃亡くなった日野原先生も100歳を超えてなお「現役」を主張されていました。ある意味「定年のない職業」であるから、ダンもまだまだやれると思っているのだと思います。

一方で、昔の古い診療知識でしか対応していないという批判もあります。確かに1日300人以上の患者さんを診て行くには、単なる風邪に対しては1分以内で診療を終わらせる必要があります。それは傍で見ていると「真面目に診ていないのではないか」となりがちですが、大切なことはスクリーニングです。

つまり「これは放っておいてはならない」という患者さんを見分けて、そうではない患者さんには短時間に、そうである患者さんにはしっかりと時間をかけて診ていかなければとても対応しきれないのだと思います。

そこにダン先生なりのポリシーがあるのでしょう。

でもJICAとしても人件費を払うようなスキーム(枠組み)はないという、当然の意見なので、日本からの大きな支援は難しいと、ダンに伝えなければなりません。

一方で今回の「閖上の記憶」でもそうですが、やるだけやったらそこで道が見えてくるということがあります。ダン先生にも、こちらがやるだけやっていることを理解してもらえるような動きをしていきたいと思います。

乾期の東ティモールは、空も海も美しい。

明日からはグレノに移って、保健ボランティア(PSF)のみんなを対象とした能力強化研修。2日間、60人を超えるPSFと切磋琢磨できればと思います。

今週末はJICAの理事長が東ティモールにいらっしゃいます。そのレセプションに招待されたので、急いで靴を買いにいきました。いつもの泥靴ではまずいですからね。

懇意にさせていただいている現在の山本在東ティモール日本大使もおいでになるとのこと。そんなレセプションになるのか、楽しみです。

桑山紀彦

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