活動記録~その9

子どもたちとの活動は「四谷ゆいクリニック」の阿部先生の元で働いている長澤さんという臨床心理士が毎日子どもたちとの活動を続けてくれています。その報告です。
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14:15~

「こどもじかん ただいま活動中」と「こどもかいぎ ただいまかいぎちゅう」という看板を設置し、何をやっているのかを視覚的に分かりやすくしました。

本日は、中学生の多くがとなりの体育館に行っているということで、参加者は3名でした。勝利君 らいむちゃん ののはちゃんが参加。

ワークショップのテーマは「自分のたいせつなもの」です。

あらかじめ、模造紙に大きな木を書いておき、それを小中学校にある大きな木に見立てる。樹冠の部分に昨日のコラージュのように、紙をちぎって貼っていき、最後に、実のかたちをした紙に自分の大切な「もの書いて貼ってもらいました。

緑色を探す人、紙をちぎる人、張る人など分担し、協力しながら楽しそうにできていました。

避難所の中での遊びに少し飽きている子もみられ、「紙をちぎり」「大きな作品を作る」という刺激を子供たちが思い思いに楽しんでいました。時折、らいむちゃんのお母さんやののはちゃんのおばあちゃんが様子を見にいらして、遊んでいる様子に安心していました。

「大切な物」は勝利君 「家族」 ののはちゃん「いとことキーホルダーを作った事」でした。

はじめ、物を作り出すことを想定していましたが、子どもたちから大切な人や思い出が語られ、感動しました。いつも子どものパワーや前向く力に驚かされてばかりです。

小学校の木の話をしながらとてもたのしくそしてこどもたちからパワーをもらえるような時間でした。

一方毎日の外来は看護師のつかささんが中心となりいい形で続いています。つかささんは仮説外来の入り口に「くまモン、一人で悩まないもん」とイラスト入りで書きました。
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 この発想力やアイディアが人をほっとさせるのだと思います。いいスタッフを得て嬉しい限りです。

今日は、白水小学校体育館で心因性の足のしびれの症状があった方が再診にこられました。

前回会った時と比べてすこし顔色が良くなっており、話も以前と比べて話せるようになっていました。しかし、まだまだ不安感が強く話を聞いてほしいという状態でしたので、鈴木先生に時間をかけてゆっくり話を聞いて頂きました。震災で自分の無力さを思い知り、泣いてしまい、とてもつらいとの事でした。 

30分以上話をしたことで、気持ちが軽くなったと言ってご帰宅されました。

また、昨日より保健師チームによる全戸訪問が始まりました。

さっそく、こころのケアチームにも要請があり、明日はご紹介をいただいた、在宅で孤立している方の訪問をする予定です。家でじっくりお話ができればと思います。

桑山紀彦

活動記録~その9」への1件のフィードバック

  1. 心のケアが着実に効果が浸透し始めていますね。
    「大切な物」とは物質とは限らない~意表を突かれました。

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