ヨルダンで音楽ワークショップ

さて、今ヨルダンのザルカ市におります。
 昨日からいつも一緒に仕事している日本国際民間協力会(NICCO:本部京都市)の現場に入り、スーパーバイザーとして音楽に取り組んでいます。
 この支援はヨルダンに逃げてきたイラク難民の皆さんを対象としたものですが、ステージの5番「アラブ紛争篇」に出てくるイラク難民75歳のサバーさん、「針金の人生」ワークショップの話などの現場になっています。
 今回は前回のスポーツワークショップ(6月)に続いて、事務局石橋優子を伴い、音楽専門家として渡航しています。
 
 第一日目は音楽を聴いて、いろんなイメージをしてもらいましたが、静かな音楽だと、
「平和、すみきった空、青という色」
 などのイメージが出てくる一方で、哀しい感じの曲では、
「戦争、流れる血、赤という色」
 などのイメージがこぼれてきました。
 意外だったのは、「緑」という色が戦争のイメージ、軍服のカラーであったことです。子どもたちはそうやっていろんなイメージを音楽によって膨らませ、それをシェアしていきました。
ヨルダン2008年1
打楽器の材料準備
 そして後半はいよいよ打楽器セッションです。
 ここはインドネシアジャワ島でもなく、ガザ地区でもありません。だから地震や戦闘で壊されたものはないわけです。それでも日常の中にある廃材や、木切れなどを利用して、打楽器を一緒に創っていきました。
 パレスチナでは音楽ワークショップで、結構苦労してきたのですが、今回は演劇に燃える選抜クラスということもあって、まとまり感も良く、ヨルダン人のファシリテーターに支えられて、結構いいセッションとなりました。
ヨルダン2008年-2
打楽器セッション、結構なんとかなったなあ
 今日はいよいよ2日目です。
 セッションは涼しくなった夕方5時から始まりますが、その前にセミナーをやらないといけないんですよ~。
 今回は参加者20人を超え、その半数近くがJICAの青年海外協力隊の皆さんなんです。
 緊張するなあ、でも協力隊の皆さんも、ちょっとしたアイディアで現地の仕事がうまくいったりするでしょうから、いい交流が出来れば、と思っています。
 では、また報告します。
桑山紀彦

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