今日は5年ぶりの山梨県のステージでした。
快晴の富士山を眺めながら、甲府の街と言えば「地球のステージ3番(旧4番)」に出てくる「自転車日本一周篇」の「甲府ユースホステル」。
もう20年近くも廃墟となり、入り口に打ち付けられた立ち入り禁止の板がむなしい日々を過ごしてきました。今日、ひょっとしたら取り壊しになって更地になっているかもしれないと思い、出かけてみました。
急峻な和田峠を越え、千代田湖を左に見ながら細い道をどんどん山の奥に入っていくと突然「大正池」という貯水池にたどり着きます。そのすぐ横に「甲府ユースホステル」はありました。
もう30年以上前に通い詰めたところだけれど、なぜか全く迷うことなく、その迷路のような道を進んでいくと、確かにその建物は残っていました。しかし今回は様子が違うのです。
クルマが3台停まって、薪の臭い、人の気配…。
犬の散歩をさせていたおばあちゃんに問いかけると、
「若い人たちが共同で住み始めてくれたのよ~」
というではないですか。明ちゃんに勧められて中に入ると出迎えてくれたのが「メゾン・ド・ムスヒ」の皆さんでした。
「私たち、芸術家集団がここをJHYから借りて共同生活を始めたのが今年の8月からです。
10月24日にオープニング・パーティを開きます。これからここで創作活動を行っていくのです。」
嬉しかったですね。
もう甲府ユースホステルは廃墟ではありません。芸術という創造活動の拠点になっていくのです。これからどんどん遊びに来ようと思います。レストラン、カフェ、染め物、いろんなインターフェースが展開していくようです。
こうして、朽ち果てる寸前だった甲府ユースホステルは軌跡の復活を遂げようとしています。
ありがとう、皆さん。
桑山紀彦
久し振りにくっきりと姿を現した、朝の富士山をみることができ感激しました。
気にかかっていた天気は日差しが強く秋晴れというよりは、真夏に戻ったのかしらと思う程の予想外の晴天、やはり晴れ男なのでしょうね。もしかしたら相乗効果かもしれません。
今回のステージは、私にとって復習と新たなことと、そして自分自身が理解できていなかったことが分かった貴重な一日でした。次回のステージも楽しみにしております。
夕方には、ほんのり茜色に染まった大好きな富士山を目で追いながら、一日良い日であったと、とても心地よい気持ちで家路につきました。
初めて公演を見せていただいてここが桑山さんの人の繋がりの原点だったと記憶しています。
懐かしい気持ちです。