ルワンダな1日

今日はルワンダな1日でした。

 福島市にはマリールイーズさんというルワンダ人女性が暮らしていらっしゃいます。あの1994年の大虐殺を命からがら逃げ延びて、難民キャンプで苦労の生活しながら日本にたどり着き、福島に根を下ろしながらも故郷ルワンダに国際協力でずっと関わっているたくましきルワンダ人のマリールイーズさん。
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 今日はそんな彼女が主催しているNPO法人「ルワンダの教育を考える会」の20周年記念でした。そこにステージで呼ばれたのですが、僕たちには「ルワンダ篇」があります。JICAの盟友、友成さんと共に創ったこの作品は今では通常版となり、ステージの6版に定期で入っているほどの人気ぶりです。
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 話しの中で出てくる「エジョ・ヘザ(より良き未来へ)」という曲は本当に今でも「良く創れたなあ」と思うほど、ルワンダの高校生との合作です。いつ見てもはっきりと意見を述べるルワンダの若い世代が国を変えていったことがよくわかります。

 今年は協力隊が始まって50周年なので、「ラオス篇」も出しました。協力隊第一期生、星野昌子さんの半生を描いたこの作品は、まさに協力隊50周年にぴったりだと思うのです。

 今日はJICA二本松訓練所から洲崎所長も来ていただけて、まさに福島から世界へ、というグローバルな会となりました。

 しかしそれもこれもみんなこのマリールイーズさんという人がそこにいてくださるからです。
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(桑山の向かって右横がマリールイーズさん)
 

 その物腰の柔らかさ。言葉の優しさ、わかりやすさ。それは彼女が英知の人間であることの証明であり、ルワンダと日本をつなぐ宝であることの実践です。福島大学の佐野先生のゼミ生が一生懸命自主的に創り上げる共同作業もまた見事でした。
 そして何より「ルワンダの教育を考える会」の事務局をしている江藤さんがいい動きをされていました。彼の働きなくしては、この会は成功しなかったように思います。大阪出身だけど今は福島に住む、元気な江藤さんは影の力持ちでした。
 人は困難を経て強くなり、賢くなる。まさにマリールイーズさんが体現してきたこの事実は、被災した県としての福島の未来像にもつながります。トークライブの壇上に立った福島大学3年生の加藤さんも言いました。

「福島にある大学だからこそ、モチベーションが上がった。」

 何かを失えば何かを得る。みんなで共有できたこの事実に国際協力のありがたみをひしひしと感じたのでした。
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 今日は宮城県ユニセフ協会事務局長の五十嵐栄子さん(うちの理事)だけでなく兵庫県ユニセフ協会事務局長の福井康代さん(うちの会員)までいらっしゃって、実に盛り上がりました。神戸からは、今留学している4人のルワンダ人の青年たちも来てくれて、本当にルワンダに行きたくなるような1日でした。

 JICA二本松の洲崎所長もとっても身近に感じられる方で、最後までいてくださいました。本当にJICAと言う組織は巨大でかつ政府組織であっても、民心を失わない、素晴らしい人に良く出逢えます。今日はみんなで「世界と関わるっていいなあ!」という想いが共有できたと思います。
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 国際協力がもっと身近になりますように。

桑山紀彦

ルワンダな1日」への1件のフィードバック

  1. 辛い経験にめげず祖国への思いを国際協力で生かすルワンダの人たち~まぶしく見えます。

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