実際の現場での撮影練習

今日は読み合わせ2日目。

 みんなが熱を帯びてきているのがわかります。うちのスタッフのヤシーンも、

「みんな良くなってきている。」

 と励まします。今日はどうしても「読んでいる」感じの平たいセリフを、どうやったら抑揚と感情のこもったものに出来るかの検討でした。

 ナガムは既にその「抑揚と情感」を身につけつつあります。

 ファラッハも頑張っていますが、まだナガムには及びません。

 イスラームはどこか恥ずかしい気持ちが抜けていないかも知れないので、そこを重点的に関わっていきたいと思います。

 今日から参加のフェダーは、まだ本読みそのものが出来ていないので、詰まりがちですが、実は声質や抑揚には既に変化しつつあって、期待が持てます。

 そして今日もなぜかマジディが最も熱く語り、なんと子どもたちの演技指導に自ら入ってしまうと言うびっくり現象が印象的でした。

 さて、ラマダンで一切に水分も飲めないこの日中に、外での撮影練習です。
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 まずはマジディの家でのシーンに臨みました。
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 少しでも完璧なものとするため、実際にロケ地に入ってもらい、そこで本番さながらのトレーニングを行いました。

 子どもたちは初めての映画撮影ですが、まず「アクション」(アラビア語ではエッブダ)がかかってから3秒待って演技やセリフを始めること。「カット」(アラビア語ではワッゲフ)がかかってるまで、最後の部分を「凍結」して3秒待つことから学んでいきます。

 これがないと「のりしろ」がなくなって、映画としてのつながりが成り立たなくなります。飲み好みの早いパレスチナの子どもたちは、確実にこういった「決まり」を覚えていきます。

 そしてシーンごとに撮り重ねていくわけですが、前のシーンの最後の足位置を変えてしまうと、次のシーンとのつながりがなくなるので、決して足を動かさないということもしっかり学んでくれます。

 今はまだ、「読んでいる」感じがありますが、既にやる気の強い主人公ファラッハは暗記が出来てきており、期待が持てます。
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 お百姓さん役のヤシーンは、もう既に「俳優」の貫禄ですが、パレスチナ人自らが演技指導に入ってくれるのでとても心強いです。
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 10歳とは思えない、真剣な顔立ちの主人公ファラッハです。この映画を通してどこまで成長してくれるのか、期待しています。
 

 明日は3日目の読み合わせと、外での撮影練習。モハマッドの家のシーンと、ラスト、砂の丘のシーンです。

 ラマダンで脱水に近い状態なのに、みんなのやる気に支えられている毎日です。そして今日も空には無人攻撃機が不気味な音をたてて飛行していました。

桑山紀彦

実際の現場での撮影練習」への2件のフィードバック

  1. お疲れ様です
    大丈夫とは思いながらも頭の片隅の50日戦争
    イスラエルの報復、殺られるかもしれない恐怖、しかも暑さとラマダン
    知らず知らずに消耗しますね
    一年半位前より、畑の裏の民間の有料老人ホーム建設で代理の不動産屋に出さないと確約した隣接土地同意書を提出され、
    「反社会的組織との繋がりが無く家族迷惑がかからなけば・・・」で第一の運営者が降り、
    第2の運営者も建設に絡み、行政の指導も駄目
    不法投棄、脅し・・・
    マル暴繋がりに狙われたかと思い、えちごの日弁連 弁護士会長に相談する機会が有り「全国の半数のサ高住に利権などに問題有り・・・」新聞報道が入りましたが暗礁に乗り上げたままです
    こちらも消耗戦です
    ダメージ有りです
    帰って来たら、カローラになんとか乗る時間を作り心だけでもゆっくりしてください
    皆さん無事を祈っています

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