津波の証言録

現在、津波の証言録を制作中です。
 小齋正義さん、丹野祐子さん、長沼俊幸さん、3名の「案内人」の皆さんに現場に立って頂き、実際の言葉を頂きました。
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(小齋正義さん)
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(丹野祐子さん)
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(長沼俊幸さん)
 思えば1年ほど前に収録したのですが、なかなかその「同期作業」に手こずりました。
 私たちは基本映像と共にマイクで声を拾いますが、それを高品質に保つためICレコーダーに声を録音します。
 その「音」のデータと、映像のデータは例えばカチンコをならして、その音波形から同期をとって制作していくのですが、音声録音の中にカチンコの音が入っていなかったりと、少々ミスが出て、手こずっていました。
 しかしここへ来て、4月という唯一の「時間に余裕がある季節」にはいり、一気に制作室にこもり完成を目指しています。
 小齋さん、丹野さん、長沼さんは皆さん既に「案内人」として活躍されている皆さんですが、今回の証言録はご自身の体験の深いところまで表現して頂いて制作しております。
 従って普段の案内の中では余り語られないことも言葉にされているので、是非「閖上の記憶」に来てご視聴頂きたく思っております。
 これはひとえに沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」の皆さんが、
「しっかりと映像と声に残していかなければならない。それもまた一つの”語り継ぐ”ということだから」
 とおっしゃっていたことをヒントにさせて頂きました。
 実際の「声」、生の声を聴くことも大切です。でもいつも小齋さんたちがそこにいらっしゃるわけではありません。たとえご本人がいなくとも、その本当の言葉を聞くことができることは大切なことだと思います。
 そしてその「録音」を聴いた時に、
「今度は、実際に”その人”に逢いたい!」
 と思うものです。そしてそれが案内ガイドや、再訪のきっかけになる可能性だってあると思うのです。
 だから、まずはいつもそこで真実の言葉(の録音)を聴くことができる環境づくりを完成していきたいと思っています。
 完成作品は6月6日(土)、岐阜市での全国総会の場所でお目に掛けられると思います。もちろん4月25日(土)の「閖上の記憶」再オープンの日にもお披露目させて頂けるとお思っておりますので、是非おいで下さい!
 震災5年目、できることを確実にしていきたいと思っております。
桑山紀彦

津波の証言録」への2件のフィードバック

  1. 過密スケジュールの合間を縫って目標に向けて着々と前進していますね~感動的です。
    歩さんの消防車と共に語り継がれる記憶を完成させてください。

  2. そうですね。歩さんの消防車と共に後の時代にも語り継いで
    いってほしいですね。
    語り部の皆さん、地球のステージの皆さん、大切なこと
    をされていると思います。本当にありがとうございます。
    6月6日にお会いできることを楽しみにしています。

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