心平穏に

東本願寺で公演がありました。そうです、あの京都の東本願寺です。
桑山さんのお父さんが亡くなって数ヶ月後、東本願寺を訪ねる機会がありました。失意にあった桑山さんが、ふと足を止めました。その目線の先には、法語が。
「苦しみがなくなるということは
 その苦しみを 活かしていくということ」
その言葉がひどい落ち込みから救ってくれたのでした。
もう少し自分に何かができたのではないか?いったい何を返すことができたのか・・・などなど悔やまれることばかりで、答えのない苦しみにもがいていた時だったといいます。
それが東本願寺との出会いでした。いつかここでステージが出来れば・・・そうずっと願い続けてきました。これまでにも浄土真宗のお寺や別院で公演を重ねてきました。その都度、本山である東本願寺に思いが募っていき、ついに京都本山での公演が実現しました。
門をくぐると、壮大な建物が。でも決して圧迫感があるわけではありません。荘厳なんです。ぴかぴかに磨かれた床やものすごく太い太い重厚な柱。ひとつひとつがどっしりしています。阿弥陀仏の前で正座して手を合わせると・・・心がすーっと穏やかになっていきました。
日々いろんなことを考え、どうしようもないこともいっぱい起こります。何かに背中を押されているように走り続けなければいけない時もあります。でもこうして目を閉じ、手を合わせるとすーっと心の芯が落ち着いていく感じがしました。
何宗とか何教とか関係ないのかもしれません。自分がよい方向へ進めるよう背中を一押ししてくれる信念のようなもの、普遍でかわらないものが心を動かすんだと実感しました。自分の気持ちを和らげてくれるもの、それが言葉だったり、自分の心と向き合う静かな時間だったり・・・そんな心が平穏になれる時を大事にしたいと思いました。
東本願寺
東本願寺阿弥陀堂の前にて

心平穏に」への2件のフィードバック

  1. 素晴らしいお導きですね。
    そして又簡潔にも真理を突いた言葉。
    「苦しみ」が活かされる事、それが私達が生を受けた一つの意味なのでしょうね。
    一人ひとりが生きて行く事に祝福と感謝を。

  2. どんな「苦しみ」にも、意味がある・・・ステージでも言っているメッセージが、実は、古人が言っていた・・・。
    「苦しみ」のない人なんて、おそらくいないでしょう。でも大事なのは、それを、どう乗り越えていくか?どう活かしていくか?なんでしょうね。

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