つかの間の72時間停戦

現在ラファは72時間の停戦中です。
 明日の朝8時でその期限が切れます。日本時間では午後2時です。
 このつかの間の平穏の間に人々は破壊された親族の家を片付け、遺体を埋葬し、再びの戦闘に備えて必要なものをそろえようと奔走しています。
 先ほどアーベッドと話しましたが、声は落ち込んだままでした。
 電気は1日4時間程度、水道は給水車が来ないために断水状態。ネットも通じず、無人機は以前上空を飛び続けています。
 問題は明日の朝8時以降、果たしてどうなるのか。
 イスラエル軍は停戦の後、話し合いに持って行こうとしていますがハマスがそれを拒否して再びミサイルを撃ち込もうなどとすれば戦闘再開です。
 我がエルサレム事務所の西郷さんは、エルサレム市内に住んでいますが、一昨日近くのベイトサフールにハマスのミサイルが落ちてエルサレム事務所の窓ガラスが揺れました。いったいこの狂気はどこから来るものなのか。
 ハマスは、自分たちの暴力的な行為が、結局自分たちの同胞を危機にさらしていることになぜ気づけないのか。
 もちろんいつもやり過ぎのイスラエル軍にも多くの問題があります。
 しかし、憎しみだけでそれを暴力でやり返すゲリラと呼ばれる人たちの精神性を考えれば、子どもの頃から怒りを制御し、平和的な思考を身につけられるような「心のケア」がつくづく必要だと思っています。
 さて、ダルウィーッシュと話しました。
 国境線のサナブリ校の修復作業への募金を募るためには実際の破壊の状況を説明するような写真が必要です。
 明日の停戦の時間までに撮影に行ってくれるようです。
 私たちの活動の拠点、子どもたちの学びの場所、サナブリ校の被害があまりひどくないことを願いながら…。
桑山紀彦

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